11月9日(金)に全国公開となるゴジラ映画史上初のアニメ―ション映画『GODZILLA』三部作の第三章『GODZILLA 星を喰う者』。第一章、第二章に続き主題歌を『XAI(サイ)』が担当いたします。楽曲名は「live and die」。今作も「BOOM BOOM SATELLITES」の中野雅之氏プロデュースのもと、XAIの歌声が映画と劇場を包み込みます。本楽曲はXAIの3rd Singleとして本日11月7日(水)に発売となります。そんな彼女のオフィシャルインタビューが公開されました!

■デビューからまもなく1年です。この1年間で印象に残っていることを聞かせてください。

XAI――デビュー前からずっと音楽は好きでしたけど、この1年で“音楽”への関わり方が、ファンから、プロのシンガーという関わり方に変化しました。その中で、やはり、一番大きい経験だったのは、中野雅之さんのスタジオに通って、この1年間、すごく長い時間コミュニケーションを重ねて、音楽制作というものに携わってきたことだと思います。

■1stの「WHITE OUT」、2ndの「THE SKY FALLS」、3rdの「live and die」と、すべてのシングルでBOOM BOOM SATELLITESの中野雅之さんにサウンドプロデュースを担当していただきました。その中で今回の3rdの制作では中野さんとはどのようなコミュニケーションをしてきましたか。

XAI――今回は「アニゴジ」全三章の最終章で、一つの区切りという気持ちがありました。今後いつご一緒できるかもわからないという中で、「今回はどんな甘えも許さない」という気持ちで臨んでいました。
中野さんにも「これで中野ミュージックは卒業だよ」ということで、「今までは助言をすることも多かったけど、これからは自分でもっと深く考えて、進んでいかなければいけないよ」ということを言っていただきました。
また、世の中に作品を出すということは責任が伴うことだということも教わりました。人間としても、アーティストとして、XAI自身のエゴが強いのは時として邪魔になるので、そういったものを否定して破壊して純粋な表現を追い求めていくという作業だったと思います。

■今作では表題曲「live and die」の作詞を担当されています。これは、どういった経緯で作詞をすることになったのでしょうか。

XAI――楽曲制作の過程では、毎回必ず楽曲のデモを聞いた後に、仮詞を自分であてるというプロセスを踏んでいます。今回もデモを聴いて仮詞を書いたのですが、そのときに、どうしても自分で歌詞を書きたいと思ったんです。
それで、一度書いた仮詞を何度もブラッシュアップして中野さんに提出して、作詞をしたいということを直訴しました。

■作詞をするという経験はXAIさんにとってどのようなものでしたか

XAI――歌うということだけではなく、表現をするということは、自分以外の全員の人に批評され判断されることで、なおかつ、お客さんはお金を払って楽曲を購入しているので、厳しい批判にさらされても文句は言えません。
そういった部分で、表現をすることの厳しさは今回痛感しました… だから、まだ作詞をすることを楽しむという領域にはいけていないと思います。
ただ、今回の「live and die」の歌詞は、アニゴジのストーリーや、中野さんとのコミュニケーションの中で蓄積された自分の中のイメージをすごく純粋に言葉にできたと感じています。今回のこの楽曲は、今後のアーティスト活動においての一つの基盤というか道標になるものだろうなという確信を持っています。
そういう経験ができたことはすごく貴重でした。

■劇場アニメーション「GODZILLA」シリーズ、いわゆる「アニゴジ」も、第三章の「星を喰う者」で完結となります。「星を喰う者」のストーリーについてはどう思いましたか。

XAI――とことんまで登場人物を絶望に追い込むというか、手を抜かずに極限の状況に追い込むのだなと思いました。特に、ギドラが登場するシーンの恐怖は強く心に残っています。
劇中でハルオが背負わされるものは逃げ場のないものですし、そういったものを背負わされるのは絶望的だなと思いました。
この映画の終わりは決して明るく楽しいものではなく、辛く苦しいものだと思います。その中で、最後に流れる主題歌が光として、絶望の中に希望があるということを表現できていたらうれしいです。

■前作の際に「Girls Award」と全国5か所をめぐるリリースイベントを行っていらっしゃいました。今回も全国各地でリリースイベントが行われるとお伺いしておりますが、人前で歌うということについてはどのように感じていますか。

XAI――慣れるというには程遠いですが、中野さんとご一緒する中で、表現とはなんなのかということをすごく考えてきました。楽曲を作る時は、作り手のモノだけど、一度手を放してしまうとそれはお客さんのモノです。お客さんは私の緊張を見に来ているのではなく、音楽を楽しみに来るので、ステージの場では一旦自分をクリーンにして、純粋に音楽を届けるという、表現の純度が大切だと思っています。
そうすると、とても単純なことなんですが、音楽を聞いてくれる人と、音楽の楽しさをシェアしたい、音楽を楽しみたいという気持ちが大切だと思っています。

■XAIさんにとって音楽が「歌うこと」から「表現すること」に変わっていった1年だと感じました。あらためて、この1年間を振り返って変わったことを聞かせていただいてもよいでしょうか。

XAI――自分の中に存在していた音楽がもっと大きなものになって、形を変えたという感じです。
「THE SKY FALLS」のときにリリースイベントで全国を回らせていただきました。そのときに来てくれたお客さんと触れ合って、本当に自分の音楽が他の人の力になっているんだと感じて、届けたいところに届いているんだと実感しました。自分のものだと思っていた音楽が、他の人の力になっているんだと実感できたのはとても大きな経験だったと思います。
自分を表現するということは、自分をさらけ出すこと、内面を露見することです。それはとても怖いことだったのですが、中野さんとのコミュニケーションの中で、それが責任を伴うことなのだということを痛感しました。そのような経験の中で抜きん出た表現に対する欲求というか、自分に対して求める表現のハードルが格段に上がったと思います。

■最後に、今後の目標を聞かせてください

XAI――今回、「live and die」という曲を書いて、それが今後のアーティスト活動の軸というかアイデンティティーみたいなものになると思いました。この歌詞はあくまで表現の末端の部分で、自分が芯の部分でどう思っているかということはまだ明確にはわかりませんが、「live and die」という楽曲が自分の中の芯につながっているのは間違いないと思っています。
あと、デビューから1年経って、一周回って非常にシンプルな自分に戻ってきたという感覚があります。辛くて音楽が嫌いになりかけていた時期もありましたが、純粋に、聞いてくれる人と音楽を楽しみたいという気持ちが強くなりました。
中野さんには「中野ミュージックは卒業だけど、僕はずっと見ているから」と言われました(笑) 中野さんと過ごしたこの1年間が嘘にならないように、今後もがんばっていきたいと思っています。

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先日公開となった「live and die」ミュージックビデオGODZILLA ver. (https://youtu.be/e5Omb_oeNQM)も話題となっているXAI。今後の彼女の活躍にご期待ください!

※まだまだ語りつくせないXAIのインタビュー全文は、公式サイト(http://x-a-i.com/)に掲載しています。

11/7発売 XAI 3rd Single 「live and die」 商品情報
【アニメ盤】THCS-60228/アニメジャケット/¥1,300(+税)/1枚組
【アーティスト盤】THCS-60229/アーティスト撮り下ろしジャケット/¥1,300(+税)/1枚組

<アニメ盤>
M-1.live and die
Lyrics:XAI
Music & Arrangement:中野雅之(BOOM BOOM SATELLITES)
M-2.エバーグリーン
Lyrics:蒼山幸子(ねごと)
Music & Arrangement:中野雅之(BOOM BOOM SATELLITES)
M-3.live and die(Instrumental)
M-4.エバーグリーン (instrumental)

<アーティスト盤>
M-1.live and die
M-2.エバーグリーン
M-3.live and die(Instrumental)
M-4.エバーグリーン(Instrumental)


【XAI(サイ):Profile】
1997年11月17日、東京都生まれ。
音楽が大好きな両親のもと、幼少期からオペラのような古典から流行のポップスまで、さまざまな“歌”が溢れる環境で育つ。
「歌ってないと死んでしまう」「私にとって歌は酸素と同じ」とまで語るほど、常に自らの歌声と向き合いながら生きてきた。そんなXAIの歌声は、壮大な音像を歌で自由に描き切る神秘的な表現力と、聴き手の心に寄り添い語り掛けるような、温かみのある説得力をも併せ持つ。

【Twitter】XAI_desu
【Instagram】XAI_official