興行収入は6億元!日本円でなんと96億円!!

 中国映画史上最高の製作費2億元(約32億円)を費やし超メガヒットを飛ばした怪奇アクションアドベンチャーが、ついに日本上陸!“中国版シャーロック・ホームズ”ディー・レンチェが“海の神・龍王<シードラゴン>”の謎に挑む本作は、2010年にアンディ・ラウ主演で話題を独占した『王朝の陰謀 判事ディーと人体発火怪奇事件』の前日譚<エピソード・ゼロ>にあたる。
 監督は前作に引き続きツイ・ハーク!ダイオウイカも霞む巨大な龍王<シードラゴン>を筆頭に奇怪な化物たちが登場。正体不明の鉄の爪を持つ怪物<醜くも悲しい半魚人>、大群で襲う<毒蜂>、強い毒性を持ち体内に入ると皮膚が鱗と化す呪いの虫<蠱‐こ‐>などツイ・ハークワールドが炸裂!驚天動地のスケール感で大陸を興奮の渦に巻き込んだ。









Q、見たことのないような個性的な武器が魅力的ですが、武器やそういった小道具はどういったものからアイディアを得るのですか?
武器は物語の登場人物によって決められると思います。例えば、ウィリアム・フォンは当時の警官である司法長官です。彼は若いにも関わらず重要人物として尊敬されています。彼の地位に到達するには特別な能力があるに違いありません。それで、私は彼のために特別な武器をデザインすることに決めました。全ての武器は物語や登場人物によって必要性を以てデザインされていると思います。登場人物が自身の重要性を強調するのに必要としているのです。例えば劇中の悪人は棒を使っていますが、役柄に合わせて力強さをイメージしてデザインされています。従って、全ての武器は2つの理由によってデザインされています。1つ目は、観客に登場人物のやること全てによって人物を印象付けたいということ。2つ目の理由は、アクションシーンにおいて、武器によって人物の人柄を表したかったということです。この2つの要素が、私が変わった見かけの不思議な武器をつくり出した理由です。それらは、通常私の映画では見られないかも知れません。

Q、今作は過去最大のセット数と聞きました。新たな街を建設しているような大規模な撮影だったそうですが、監督が想像する世界観を作るために特にこだわったところはどこですか?
実際のところ、新しい街をつくり出してはいません。古いセットを使っていました。その古いセットはとても大きかったため、ほとんどひとつの地方か小さな街のようでした。古いセットを装飾し、新しい作品の背景に合うようにつくりました。何もないところから、街をつくり出したのではなく、他の人たちから譲り受けた古いセットで新しい街をつくり上げ、そこでそのセットを使って壮大なイメージをつくり上げたのです。

Q、判事ディーがシリーズ化していますが、監督にとってディー・レンチェの魅力は何ですか?
ディーの最大の魅力は彼の背景です。彼は7世紀中国の唐王朝にいたのですが、そこは後の時代に比べてとても異なったものでした。唐は、東西が入り交じり国際色豊かで、様々な人が首都の街に住んでいました。女性と学者は現代の人々よりも自由だったくらいです。これがこの時代について関心を持った点です。ディーはほぼこの時代(唐王朝)にいました。ですから、私はディーについての物語を作り上げると同時に、中国の歴史において7世紀を探索する必要がありました。これが私にとって最も魅力的だった点です。だから、このシリーズの続編を作っていくにあたっての重要なポイントは時代背景と文化についてとなると思います。それは、誰も思いつかないような、観客を驚かせるような、スクリーンで誰も見たことのないようなものになると思います。これが現実となり実際の製作につながっていくことを望んでいます。

Q、今作には中国、台湾、韓国といったアジア圏の俳優が集結していますが、次回作に日本の俳優が出演する可能性はありますか?気になる日本の俳優はいますか?
日本の俳優が起用される可能性は十分にあります。実は以前、日本人俳優をキャスティングしたことがあるのですが、うまくいかなかったのです。ある役にぴったりなタレントがいたのですが、彼らはときに演じる役柄を気にします。ある人をある役に配するのには、非常に適切でなければなりません。日本映画をたくさん観て、日本人俳優の演技を観ているので、彼らを起用することに興味をもっています。気になる日本人俳優に関しては、大勢います。誰を起用したいかしっかり決まるまでは、誰とは言いません。後で一緒に仕事をするチャンスがあるかわからないので、今言ってしまうのは難しいです。一緒に仕事をしたい人を言うには、はっきりとしたプロジェクトである必要があります。好きな俳優はたくさんいます。経験のある俳優にも、若くて新しい俳優にも興味を持っています。あまりにも大勢いるので名前は言えません。

執筆者

Yasuhiro Togawa

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