近未来。全人類は、16歳で受ける《選択の儀式》により強制的に5つの共同体(ファクション)に振り分けられ、その中で生涯を過ごす事を義務付けられた。5つのファクションとは、無欲を司る【アブネゲーション】、平和を司る【アミティ】、高潔を司る【キャンダー】、博学を司る【エリュアダイト】、勇敢を司る【ドーントレス】。このシステムは世界の安定を保ったかに見えた。しかし、その5つのファクションいずれにも該当しない者が出現した。その人間は世界を脅かす存在”ダイバージェント”と呼ばれ、政府の抹殺対象であった・・・。

トリス/ベアトリス役のシャイリーン・ウッドリーに聞く・・・・

$red ーーー自身の役柄について: $

私が演じているのは、当初、ベアトリスという名前で、後にトリスとして生きて行きます。【無欲】(アブネゲーション)という共同体に属していたところから話が始まります。そこは無欲を重んじている。別の共同体に移る事を決意して、常に彼女の中で自分は無欲なのか、勇敢なのか、という葛藤の中で、成長して、仲間と共に故郷の村を救うのです。

$red ーーーダイバージェントの世界: $

ダイバージェントの世界は巨大よ、計り知れないわ、闘技場はひとつのスタジオと大同じくらいの広いわ、近未来について描かれた、原作を読み、世界観をイメージして監督のニール・バーガーを通して、美術チームを通して、他の部所も総出で現実的に違和感のないセットを創りだして、今の世の中にあるもので、それを近未来の世界に合うように工夫が施された。私たち自身がこの映画の未来なの、今の時代ではない





ーーーニール・バーガー監督について:

この映画はビジュアルの美しい映画になるわ、監督の実在しない世界を創作する才能は素晴らしいと思うわ。彼の創り上げたこの世界に圧倒されているわ。彼の作品に出演できたことは本当にラッキーよ、それに私の意見も取り入れてくれるの、例え、受け入れてもらえないとしても聞く耳を持っているの、私だけではないわ、他のヘアメイクアップや、美術、他のキャストの声も聞き入れるの、これほどまでに寛大で思慮深い監督をプロダクションに受け入れるなんてめったにない事よ。

ーーートニー・ゴールドウィンとアシュレイ・ジャッドについて:

2人の魅力を挙げるとすれば、お二人は以前共演されたことがあって、私はお二人にお会いした事がなく、2人に初めてセットでお会いした日の事を、一生忘れないわ。そこにアンセルもいて、トニーがアシュレイに歩みより敬意を表して、アシュレイもトニーに敬意を返して、お互いに賞賛の言葉をかけていました。それは普段、2人の人間の間で稀に見る光景だったの、(2人の俳優、普通の人とか、2人のブローカー、2人のファーストフード店の店員とか)2人の尊敬し合う姿を見るのはとても素敵な事でした。2人を知るうちに、アシュレイは尊敬できる強い女性で、彼女の達成力、達成してきた事、人当たりがよくて、美しさ、粋な心意気芯の強さ、を尊敬しているわ、トニーも同じで、共演シーンがあまりなかったのですが、彼は優しくて、純粋で、強い人です。こんなに素晴らしくて、高潔で、純粋な心を持ち合わせた素晴らしい人たちをキャストに迎え入れる事が出来て本当にラッキーだと思います。

ーーーストーリーについて:

この映画は高潔さをテーマとしていると思います。ある一人の若い女性が無欲に根ざした共同体を離れて勇敢さをモットーとした共同体に自分の意思で選ぶのです。他にも知性を司る共同体があって、そこはこの社会を支配する権利もないのに、支配しようとしていて、トリスいう一人の若い女性が、この社会の根底にある思想を覆そうと企てるの、自分のコミュニティを一つにまとめあげ、今いる共同体だけを救うのではなく、高潔さを人々に取り戻させる、自分自身に忠実で自分らしくあるための大切さを教えているの

ーーー映画の見どころ:

多くの観客を圧倒するスケールの大きい、すごいビジュアルの映画になると思います。それは今までにない新しい世界の中で、新たな世界への冒険と経験が存分に詰まっている、一番興味深いと思った所は、いま私達が生きているこの社会で起きている事を比喩的に取り入れ描いている。そこにはとても美しい世界があり、圧倒的な美しいビジュアルと共に、めまぐるしく変化するキャラクター達の経験を通して感情移入が出来る。ディストピアで生き抜くと言う事は、近未来での発想ですが、現代社会で起きている事、現代の社会規範とを比較すると、興味をそそられて面白いと思います。多くの人達の共感を得るとおもうわ。

執筆者

Yasuhiro Togawa

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