太平洋(パシフィック)の深海から突如出現し、地球を絶滅の危機に陥れる未知なる巨大生命体と、人類の英知を結集し生み出された人型巨大兵器“イェーガー”との壮絶な戦いを、ハリウッド最先端のVFXを駆使して描いたSFスペクタクル。世界中で熱狂的な支持を集めるギレルモ・デル・トロ(『パンズ・ラビリンス』『ヘルボーイ』シリーズ)が監督を務め、『ホビット 思いがけない冒険』を辞退してまで製作した監督渾身の作品で製作費は驚異の2億ドル超という正真正銘の超大作です!

 さらに、国際派女優の菊地凛子がイェーガーのパイロットに抜擢されるヒロインの日本人研究者・森マコ役、本作にてハリウッドデビューを果たし、ギレルモ監督がその演技を絶賛した芦田愛菜がマコの幼少期役として劇中で大活躍しています。

 芦田愛菜にインタビュー!

$red Q:ハリウッドデビューとなった『パシフィック・リム』に出演が決まったときの感想、完成した映画を観た感想を聞かせてください。 $

芦田:出演が決まったときは、外国でお芝居ができるんだ! と思うと嬉しかったです。完成した映画を私も観させていただいたんですけど、ものすごい迫力がありました! そんな迫力あるシーンを観ていると体に力が入りすぎて、観終わる頃には手が汗でびっしょりしでした。こんな素晴らしい作品に出演することができて嬉しいです!




Q:ギレルモ・デル・トロ監督はどんな人でしたか?

芦田:監督さんに会ったときに「(自分のことを)トトロって呼んでねって」と言ってくれたんです。とっても優しい監督さんでした。上手に演技ができたときには「アメージング!」とか「パーフェクト!」と言って頭をなでてくれたのが嬉しかったです。

Q:撮影のときにKAIJUやイェーガーは目の前にはいなかったと思います。演技は難しくなかったですか?

芦田:見えないものを相手にお芝居をするのは、難しかったです。

Q:監督からどんな演技指導をしてもらったのでしょう?

芦田:私は英語がまだよく分からなかったので、監督は身ぶり手ぶりで説明してくれました。あと、(KAIJUに追いかけられるシーンなど)そのシーンがイメージしやすいように、絵コンテを見せてもらいながら説明してもらいました。

Q:スクリーン上での共演はありませんでしたが、大人になったマコ役の菊地凛子さんはどんな存在ですか?

芦田:大人になったマコを演じている凜子さんはとっても格好良くて、私も凜子さんみたいに(これからも)外国の映画に出演することができたらいいなと思います。

Q:この映画に登場するようなKAIJUが実際に目の前に現れたらどうしますか? 大人になったマコ(菊地凜子)のように戦いますか?

芦田:たぶん、(怖くて)戦えないと思います(笑)。

Q:もしも操縦できるとしたら、イェーガーを操縦してみたいですか?

芦田:してみたいです! 戦うのは恐いけれど、練習のような感じだったらイェーガーに乗って操縦してみたいです。

Q:海外の撮影を経験して英語に興味を持ちましたか?

芦田:外国に行くまでは「ハロー!」とか「サンキュー!」とか簡単な英単語しか知らなかったんですけど、この『パシフィック・リム』の撮影をきっかけに、自分の気持ちや考えを自分の言葉で相手に伝えたいなぁと思ったので、これから英語を勉強していきたいなと思っています。日本の撮影現場では「よーい、スタート!」っていうのを、向こうの撮影現場では「アクション!」って言うので、いつもと違う言葉で最初はびっくりしました。でも、いまは「アクション!」っていう言葉が格好いいなって思います。

Q:日本の撮影現場とアメリカの撮影現場、ほかに何か違いはありましたか?

芦田:楽屋が一人一台のキャンピングカーなんです! ベッドとかも付いていてびっくりしました。(日本の撮影現場ではなかなかないので)楽しかったです! あと、ケータリングで出来たてのホットドッグとかスープとかがあって、カットがかかるたびにスタッフの方がケータリングを持ってきてくれたりして、それは日本ではないことなのでびっくりしました。

Q:これから『パシフィック・リム』を観るみなさんにメッセージをお願いします。

芦田:この映画は、太平洋の底からKAIJUが現れるんです。そのKAIJUから地球を守るために、巨大人型兵器イェーガーに人間が乗り込んで戦う、というお話です。私もマコ役を一生懸命頑張って演じました。ぜひ、映画館で観てください!

執筆者

Yasuhiro Togawa

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