映画『GAMER』ジェラルド・バトラーが主演最新作を語る!
世界が熱狂する【ゲーム】——それは脳を操られた囚人による究極のバトル
映画は、2034年が舞台。天才クリエイターが開発したオンライン・ゲーム「スレイヤー」では、脳細胞手術を受けた生身の人間がプレイヤーに遠隔操作され、激しい戦闘を繰り広げている。無実の罪で投獄されたケーブル(ジェラルド・バトラー)は「30回勝ち抜けば釈放」という条件にあと1回と迫り、注目を集めていた。プレイヤーはなんと17歳の高校生。だがケーブルは愛する妻と娘に再会するため、【ゲーム】の世界から自分一人の力で抜け出し、最後の戦いに挑んでゆく。
『300』 、『オペラ座の怪人』のジェラルド・バトラーが、「肉体を鍛え直して、爆薬が飛び交うなかマシンガンを撃ちまくった」というだけあり、壮絶な戦闘シーンは見応え十分。命を賭けた者同士が壮絶なバトルを繰り広げ、【ゲーム】の世界から抜け出す姿が強烈な印象を残す。
女性から圧倒的な支持を得るジェラルド・バトラーの肉体美と戦闘シーンなど見どころ満載な映画『GAMER』がいよいよ明日より公開となる。
『300』 、『オペラ座の怪人』のジェラルド・バトラーが、「肉体を鍛え直して、爆薬が飛び交うなかマシンガンを撃ちまくった」というだけあり、壮絶な戦闘シーンが見応え十分。そんなジェラルド・バトラーが作品について語ってくれた。
−−−まず映画について聞きましょう。『Gamer』はどんな映画ですか?
この映画は新しい形式のエンターテイメントが登場した近未来を舞台にしているんだ。この新しいゲームでは人が他人を操る。プレイヤーが生きて呼吸する実際の人間をコントロールする。僕が演じるケーブルは、“スレイヤーズ”という大人気の多人数参加型オンライン・ゲームのカルト・ヒーローなんだ。このゲームでは、全世界の参加者の前で何百万人というプレイヤーが自分の思い描く行動を実現できる。ケーブルは生き延びてゲームから脱出し、家族と再会するために闘っているんだ。
−−−この作品のどこに惹かれたのですか?
映画全体のコンセプトも、台本も気に入った。この映画の舞台となる魅力的な世界に惹かれたんだ。マーク・ネヴェルダインとブライアン・テイラーの台本はとても良く書かれていて、映像がすぐに思い浮かんだ。
それに、この映画はアクション満載というばかりでなく、思考を促すものだと思った。格好よくて面白い映画であると同時に、僕たちが現在生きている世界に関わる深いメッセージやテーマがある。こんな組み合わせは、俳優にとっては授かりものだよ。
マークとブライアンとは長年の知り合いで、革新的な生来の才能をもつストーリーテラーでありフィルムメイカーだから、一緒に働く機会を待ち望んでいたんだ。彼らなら最高に面白くて、スマートなアクション映画を作ると確信していたよ。
−−−ケーブル役のどこに惹かれましたか?
ケーブル役を気に入ったのは、現代のグラディエーターだからだ。彼の静かで控えめな男らしさが好きだ。明らかに逞しい人間でありながら、どこか神秘的だ。この役柄に入り込み、いつも彼の内部に潜む痛みと悲しみを自分自身のものとして感じるのは、じつに刺激的だったよ。
−−−映画のほとんどの場面で、誰かにコントロールされているという演技をしていたわけですが、これは肉体的、精神的に、あなたを解放する助けになりましたか? 普段以上の演技をする必要があったのではないですか?
僕にとって普段以上だったのは、厳しいトレーニングだね。特別の器具を使い、兵士のように動き、考えることを学んだ。でもそれは、ゲームの中のことなんだ。ゲーム以外の時は、ケーブルは自分自身で考えている。肉体的にはコントロールされていても、感情はコントロールされていないから、複雑なキャラクターだし、そのおかげで演じるのがずっと面白くなったよ。
−−−役の準備をするために、ビデオゲームをしてみましたか? 監督がX-boxを渡したと言っていましたが。
その通り。でも監督からもらったX-boxはすでに持っていたんだ。“ヘイロー”などのゲームを試したけど、上手くできなかったから、滅多にやらない。でも、この役柄のために、監督が僕の自宅やトレイラーにX-boxを設置してくれたんだ。市場で最も人気の高いゲームについて深い理解が得られるようにってね。
−−−監督に聞いたところによると、“コール オブ デューティー”をプレイしたとき、あなたのキャラクターは何度も即死してしまったそうですが、本当ですか?
そう、ひどいものだった。悲しいのは、それが初めてじゃなかったことさ。上達しようと思って密かに練習していたんだ。『300 <スリーハンドレッド>』の撮影中でさえ挑戦していたのに、そのときもうまくできなくて、今度も駄目だった。でも、じつは僕の家にはアーケード・ゲームがあるんだ。昔のアーケード・ゲームで、60くらいのゲームが入っている。“スペースインベーダー”“パックマン”“ディフェンダー”“アステロイド”。僕たちにはこういうゲームが向いているね。新しいゲームは相当練習しなくちゃならない。
−−−グリーンスクリーンと実際のセットでは、どちらで演技する方が好きですか?
実際のセットだよ。『300 <スリーハンドレッド>』は素晴らしい映画だったが、本当のことを言えば、グリーンスクリーンで演技するのはあまり楽しいものではない。この映画が他のアクション映画と違うのは、まさにそこだ。この映画は視覚的に素晴らしい。ほとんど全ての場面を実際に撮影しているからね。
−−−撮影中、一番危険だったのはどんなことでしたか?
スタントシーンは、2つ以外はすべて自分でこなした。大変だったけれどやる価値はあった。マークとブライアンは常にさまざまなアングルで撮影し、そのシーンが出来るだけ本物らしく見えるようにアクションの真っ只中でカメラを回していた。だから、僕たち俳優も同じ努力をしなくてはならなかった。毎日、セットに入るのがじつに楽しかったよ。
−−−【映画「GAMER」は・・・】
2034年、天才クリエイターが開発した、脳手術を受けた生身の人間が遠隔操作され、激しい戦闘を繰り広げるオンライン・ゲーム「スレイヤーズ」が絶大な人気となっていた。無実の罪で投獄されたケーブルは「30回勝ち抜けば釈放」という条件にあと1回と迫り、熱い注目を集めていた。プレイヤーは17歳の高校生。ケーブルは愛する妻と再開するため、【ゲーム】の世界から一人抜け出し、最後の戦いに挑んでいく・・・。
執筆者
Yasuhiro Togawa