伝説のヒロイン“九楽あすか”が帰ってきた! 高口里純の人気コミックが『花のあすか組 NEO!』として現代に復活!

 原作コミック「花のあすか組」は、1985年に連載がスタート、1988年には相次いでテレビドラマ化・劇場映画化を果たし、世間に旋風を巻き起こした。1995年に一旦コミックは連載終了するものの、熱い要望にこたえて2003年に「新・花のあすか組」として復活し現在も継続中である。この、シリーズ累計1135万部を誇る人気シリーズを美少女アクションムービーとして蘇らせたのが『花のあすか組 NEO!』だ。

 監督はドラマ「A SNOWY LETTER −雪の手紙−」が話題となった新鋭・釣田泰。若い女性を魅力的に映すことで定評のあるその手腕を本作でも存分に発揮している。

 あすかを支える仲間のミコには、日中合作映画『昴-スバル-』での好演も光る佐野光来。あすかに好意を寄せる青年・テルには『リアル鬼ごっこ』はじめ数々の話題作に出演する若手トップ俳優のひとりである石田卓也。そのほか、河合優、倉内沙莉、高口真々子、福永マリカら期待の美少女陣や、佐藤寛子、寺門ジモン、照英ら個性派キャストが脇を固める。

 そしてヒロインの九楽あすかを演じるのはローティーン向けファッション誌「ピチレモン」のモデルとして活動し、2008年『空へ 〜救いの翼〜』でスクリーンデビューを飾った期待の新星・高山侑子。

端正な顔立ちと凛とした佇まいで、一見クールで熱い心を秘めたヒロインを好演している高山侑子さんにお話を伺った。




−−「花のあすか組」というと、1985年に連載が始まって、現在でも続編が連載中の人気の少女漫画です。映画やドラマにもなったりと多くの人に知られる作品ですが、高山さん世代だとご存知なんですか?

「お話をいただくまで知りませんでした。まずは漫画を読ませていただいたんですが、今の少女漫画にない感じが面白かったですね」

−−最初に、あすかの役をと聞いた時はどう思いました?

「今までにやったことのない役だったので戸惑いましたね。漫画が原作だとイメージがあるじゃないですか。だから私でいいのかなと。あすかという女の子が私とまったく似ているところがなくて、どうしたらいいんだろうと思ったんです。ですから最初に台本をもらった時は、とにかく台本をたくさん読んでましたね。それから漫画を読んで、あすかはどんな女の子なんだろうと考えました」

−−あすかはどんな女の子だと思いました?

「クールであまり喋らない。でも正義感がある。一匹狼なのに、仲間もたくさんいる。強いようで弱い。そんな女の子だなと思いました」

−−役つくりに関して、監督とはどのように話し合いをしたんですか?

「あすかはクールで喋らない役なので、声のトーンについてですね。声が高いと弱々しくなってしまうので、もう少し低く、というような感じでお話をしました」

−−言葉使いはどうでした?

「普通の女の子が喋るような台詞じゃなかったんで難しかったですね。日常で話さないことばかりなので、口が回らないんですよ。ついつい早口になってしまうんで、もっとゆっくり喋って、と言われましたね」

−−共演者は同年代の人たちが多かったと思うんですが、現場はどうだったんですか?

「みんな女の子だったので学校みたいでしたね。みんなで学校の話や恋愛の話をして、ガールズトークで盛り上がりました。最後の日は敵仲間関係なしにみんなで踊ったりしてました(笑)」

−−かつて、つみきみほさんや小高恵美さん主演で実写化されていたことがあったんですが、過去の作品は見たんですか?

「見てないんですよ。昔のを観た人はそのイメージがあると思うんですよ。でも、たぶん今のやつと全然違うんですよね」

−−全然違いますね。

「ですよね。原作や昔の実写版を観ている人は新しいのを見て、ガッカリするんじゃないかとだったんですけど、でもNEOなんで(笑)」

−−現代のあすか組ですからね。映画を観た人から何か言われたことはありますか?

「この間、取材でご覧になった方は、役の上でのあすかと、実物の私とのイメージが全然違うねと言われました」

−−確かにその通りですね。でもイメージが違うと言われるのは女優さんとしては嬉しいことじゃないですか?

「嬉しいですね。ちゃんと役になれていたんだなということですから」

−−アクションシーンは?

「けっこう練習しましたね。マネージャーさんを相手に練習をしていました(笑)。最初に型を教えてもらったときは大変でしたけど、楽しかったですし、練習することは苦ではなかったですね」

−−その型とはどういう型だったんですか?

「まずは基礎のパンチとキックのやり方ですね。それから応用として、よける方法をを教えてもらいました。キックをしたら、すぐに元の体勢に戻るとか。そういう基礎からですね。けっこうすぐに覚えました。現場で教えてもらったことは大変でしたけど、機会があればまたやってみたいです! 今度はもっとかっこよく見せられるようになりたいですね」

−−尊敬する俳優さんや女優さんはいますか?

「柴咲コウさんがすごく好きなんですよ! ついこの間、『少林少女』を観たんですけど、ものすごく決まっていて。私もあれくらいうまくやりたいんですよ。すごくカッコよくて、撮影前に見たかったですね。柴咲コウさんは、演技も歌も、何でも出来るから惹かれますね」

−−それでは最後にこれから映画をご覧になる方に見どころを。

「今までのあすか組とは違う、現代のあすか組なんで、すごく面白いと思います。アクションもありますし、予想外な展開もあります。『花のあすか組』を知ってる人も知らない人も楽しめる作品だと思うんで、ぜひ見てください」

執筆者

壬生 智裕

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