ディズニーが空前のスケールで描く、生命の賛歌『南極物語』フランク・マーシャル監督インタビュー
極寒の地南極に取り残された犬たちの大自然との闘いと、彼らを置き去りにせざるを得なかった人々の葛藤を描き、日本中を涙で包んだ『南極物語』。
国民映画として1983年から15年間日本映画NO.1の興行記録保持したこの日本映画史に残る不朽の名作に、ディズニーが総力を結集して挑んだ。このアメリカ版『南極物語』のフランク・マーシャル監督に話を伺った。
★2006年3月18(土)≪春休み≫ロードショー
『生きてこそ』の監督作品をはじめ、『インディ・ジョーンズ』シリーズ『グレムリン』『バック・トゥ・ザ・フューチャー』『シービスケット』『ボーン・スプレマシー』など数々のヒット作品をプロデュースしてきたフランク・マーシャル監督。この『南極物語』を映画化したことについて「私は犬が大好きなので、この映画は是非撮りたいと思っていました。そして、この作品の『希望を失わずにいれば、不可能を可能にすることができる』というスピチュアルなメッセージ性に惹かれました」と話す。
オリジナルである日本版との違いについて「この作品を日本版のリメイクとは考えていません。オリジナルの犬が生き残ったという話にインスパイアされてこの話は出来上がりました。なので。犬が置き去りにされるという以外はオリジナルとは異なる話になっています」。
作品に、リアリティを追求したという監督。「ここに出てくる犬はペットではなく、労働犬です。他の映画みたいに犬がウインクはしません。(笑)犬が実際にとる行動を収めました」。また、寒さをリアルに表現するため、実際に寒い地での撮影となった。「雪山での撮影は『生きてこそ』の撮影時の経験が役にたちました。山の天気は変化し易いと学んでいたので、常に天気に合わせたシーンを3種類用意しておき、その時の天気によって臨機応変に撮影を進めていきました」と、撮影は予想外のハプニングもなく、順調に進められた。主人公たちの南極での生活については、実際の南極観測隊が書いた日記を読み、ストーリーに盛り込んだそうだ。
最後に、これから作品を観る人達へ「製作していてとても楽しかった作品です。勇気と希望をもつまでの過程が描かれています。いろんな面で楽しんで貰いたいです」と気さくな笑顔で語った。
執筆者
suzuki