日本推理作家協会賞・日本冒険小説協会大賞・大藪春彦賞の3賞を制覇、110万部を超えるベストセラーとなった福井晴敏の原作『亡国のイージス』。
メガホンは、監督デビュー作『どついたるねん』、女性殺人犯を描いた『顔』や金大中事件の謎を追った『KT』など、骨太な人間ドラマには定評のある阪本順治監督。
この『亡国のイージス』で女性工作員を演じた韓国女優チェ・ミンソ。彼女は、男っぽい骨太の作品の中で、ハードなアクションを披露し、高い戦闘能力を持つ工作員を熱演している。






−−−韓国で初めて監督に会った印象は?
「初めて会ったときは、固い方かなという印象を持っていたのですが、実際には優しい方でした。」
−−−日本での撮影で苦労した点は?
「撮影現場は、韓国と似ている点が多く、現場の空気が異なる点はなく、3ヶ月の撮影期間、ホテルで一人だったことが、ちょっと寂しくなったくらいです。
−−−その3ヶ月間で、日本でよく出かけた場所は?
「六本木など、特に浅草などは、日本の文化がよく分かる場所で、おいしい食事などが一番記憶に残っています。」
−−−アクションシーンについて事前に練習はしましたか?
「日本に来る前に韓国で1ヶ月くらい有名なアクション映画の監督の指導の元で練習をしました。水中のシーンのために練習もしました。」
−−−水中シーンであっと驚くシーンがありましたよね?
「恥ずかしいですが、リハーサルを何度もしましたし、事前の水中シーンのための練習もしました(笑)。あのシーンはお互いの息を交換するシーンなのですが、水中に入る前に、水面で同じシーンを練習して、繰り返してみましたが、波が高くって波に流されてお互いが離れ離れになってしまったり、苦労しました。」
−−−日本の俳優との共演で思い出は?
「とても優しくしていただきました。自分も迷惑をかけないように現場にも早くなれるようにがんばったので、特に日本と韓国の俳優さんと違いは無いと思います。」
−−−日本の映画で好きな作品は?
「岩井俊二監督の『ラブレター』や『鉄道員』。『リング』とか『呪怨』などのホラー映画も好きです。」
−−−仕事してみたい日本の映画監督は?
「日本に来る前に、阪本監督の演出は、評判が高かったので、是非出演したいと思っていました。とてもいいチャンスだったと思います。」
−−−今後の予定は?
「この映画と同時期に韓国でホラー映画が公開予定。コメディ映画の企画も着ています。」

日本では、『チャンピオン』で彼女をスクリーンで見ている人も多いが、コメディ作品『ドンテルパパ』(日本未公開)、この夏、韓国で公開されるホラー映画『かつら』などがある。『亡国のイージス』でもショートヘアだが、
最新作『かつら』では、坑癌治療で髪が全部抜けてしまった女性を演じるために、髪を剃って参加している。
チェ・ミンソが演じたジョンヒを主演にしたアナザーストーリーがインターネットラジオで放映している。7月18日〜8月7日にインターネットラジオ配信中!
本作は、2005年7月30日、東京[丸の内ピカデリー1]ほか全国超拡大ロードショー

執筆者

Yasuhiro Togawa

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