世界が恋した
『Shall We ダンス？』
1996年度の日本アカデミー賞で13部門を独占。全米でも、ナショナル・ボード・オブ・レヴューをはじめとする8つの外国語映画賞を受賞し、実写の日本映画として最高のヒットを記録した『Shall we ダンス？』。あの名作が新たな興奮、新たな感動と共に、豪華キャストのハリウッド映画となって甦った！

オリジナル版で役所広司が演じたサラリーマン役、ジョン・クラークを演じるのは、前作『シカゴ』で華麗な歌とダンスを披露し、ゴールデン・グローブ賞を受賞したリチャード・ギア。彼との交流の中でダンスへの情熱を取り戻していく教師ポリーナに、ジェニファー・ロペス。オリジナル版で草刈民代が演じた、強さとしなやかさが同居したヒロイン役を見事に演じ上げ、新境地を開拓した。

ジェニファー・ロペスに聞いてみた——————



Q.演じられた役はリチャード・ギアの役とどのようにして出会うのですか？
彼は毎日仕事帰りに電車から彼女の姿を見るの。彼女は窓のところに立っている。特にうれしそうな様子でもなく、ただそこに立っているだけなの。どこか憂いをたたえながら。彼はなんとなく惹き付けられて、そのダンススタジオに入ってくる。彼女はそこの先生なの。そして彼はクラスを取り始める。クラスで彼はまるで大混乱状態。でも彼は彼女のことをもっとよく知りたかったからそうしたのだと思うわ。

Q.映画について
日々の生活を描き、どうやって元気を取り戻し、情熱に火をつけていくのかを描いている。人間は時として夢を失ってしまう。この映画のすばらしさは、それを後で取り戻していく姿を描いていることだわ。

Q.ダンスについて
ジャズやバレエ、それにヒップポップは経験があるの。でも社交ダンスは一度もなかった。全く違うものだわ。社交ダンスは芸術的で特殊なの。本当に挑戦になったわ。

Q.映画中には多様なキャラクター達が出演していらっしゃいますね。
全く違うタイプの人達が登場するすばらしさがある。リチャードや私のキャラクター、そしてボビー・カナヴェイルやリサ・アン・ウォルターのキャラクターといった全く異なるタイプの人間達が集まって、小さな世界を作り上げている。自分達がどういう人間で、何を望んでいるのか、何が人生に欠けているのかを発見していく。彼らは自分達の美しく小さな世界を作り、外界を忘れようとする。そしてそこから飛び立っていくの。

『Shall We Dance? 』は、2005年4月23日、日劇１ほか全国東宝洋画系拡大ロードショー

執筆者

Yasuhiro Togawa

関連記事＆リンク

作品紹介