がんばれ!愛。インドネシアで250万人を動員した『ビューティフル・デイズ』の主演女優ディアン・サストロワルドヨが全国的に大雪となった3月中旬、初来日を果たした。本国との気温差は辛いだろうにと思いきや、「この寒さはオーストラリアに行ったときも経験したけど、雪を見たのは生まれて初めて。写真を撮ろうと思ってるの」と楽しそうに笑う。観た人をハッピーにする本作からは主演男優ニコラス・サプトラに続く来日。「理想の男性像は…そうねぇ、ユーモアのある人がいいな」、本編の撮影時(01年)よりもぐっと大人っぽく、綺麗になったディアン、恋のこと、友達のことを語ってくれた。

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——あなたが演じたディアンをどう思う?
チンタは負けず嫌いで完璧主義の女性。そして、友達を何より大切にする人。自分に似ているかと言われればかなり近い感じはするわ。違いがあるとすれば、彼女ほどの完璧主義ではないってことかしら。

——半月ほど前に相手役だったニコラス・サプトラも来日しましたけど、彼との共演はいかがでした?
すごく気さくな人。彼の場合、映画デビュー作だったから、撮影の最初の段階では慣れないことも多かったろうし、誰も知っている人もいなかったんだけど、すぐ皆と親しくなったわね。輪の中にすぐ溶け込んでしまう人だから、私にとって男性というより、女性の友達みたいな感じだった。頭の回転がすごく早い人でね。出身校もジャカルタで頭のいい人が集るような高校だったし。

——監督から何かアドバイスは?
余りうるさく言う人ではなくて、自由に演じさせてくれた。その代わり、助監督が細かい部分の仕草やなんかをアドバイスしてくれたり。でもね、どちらかというと皆で相談しながら、一つの映画を作っていくような現場だったわ。だからこそ、毎回、新鮮な気持ちで演技ができたんだと思う。

——初恋の思い出を聞いても?
14歳の時。相手は高校生だった。当時はちょっとしたことで深刻に悩んだりしたけれど、今、思うとバカみたいかも(笑)。自分でも幼かったと思うわ。

——劇中でも恋を取るか、友情を取るか悩む主人公が出てきますが…。現実ならどちらを選ぶ?
友情ね。けれど、初恋の時なら恋人を取ったんじゃないかな。

——女優業がハードな中で今、友達と会う時間もままならない?
実はね、この映画の後、3年ほどブランクがあったの。今でも仕事はかなり選んでいる方だと思う。友達は特に女優になる以前の、仲間とのつながりが深くて今でもちょくちょく会ってるし、これからも大切にしたいと思ってる。

——今後、やりたい役などは?
これがっていう特定の役柄はないけど、クリスティナ・ハキム(インドネシアの国民的大女優)みたいにはなりたいと思う。彼女のように、ユーモアのある作品を魅力的に演じられる女優になりたいわ。

——ありがとうございました。

執筆者

terashima

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