壱、主人公は女刑事であること!弐、完成尺は十分を一秒でも超えてはいけない!参、
本編中に最低でも五個以上はギャグをいれること!——シネマ下北沢で動員新記録を編み出した「刑事まつり」第二弾、装いも新た早くも登場か!!3月22日から2週間限定のロードショー公開となる「帰ってきた 刑事まつり」は篠崎誠氏を幹事役に是枝裕和監督、塩田明彦監督、瀬々敬久監督ら10人が結集。今回も「Jam Film」なんてメじゃない濃ゆーいショートショートをご披露してくてるはず。20日に同劇場で行われた壇上ギュウギュウ詰めの製作発表より、各監督の抱負をどうぞ!!

※「帰ってきた 刑事まつり」は3月22日〜4月4日(ロードショー)&4月5日〜4月18日(レイトショー)までシネマ下北沢、3月22日〜3月28日大阪第七芸術劇場で公開










井口昇監督『アトピー刑事』
 「女刑事と男刑事のビミョーな話を撮りたい。こういう笑いモノって真剣に撮らないと面白くならないので、血をはくくらいマジメにやります」

是枝裕和監督『はぐれちゃう刑事』
 「プロットはこれから考えます。タイトルは『はぐれちゃった刑事』に変えるかも」

塩田明彦監督『地を這う十字剣刑事』(仮)
 「久しぶりに撮る自主映画という感じ。まつりに向いた作品にしようと思っていますがタイトルはまた変わるかもしれません」

新藤風監督『ぱいぱん刑事』
「第一弾の時も飲みの席で誘われてたんですけど(笑)。まぁ、今度こそはりきって。これもやっぱり仮題なんですけどね、ぱいぱん刑事」

鈴木浩介監督『絶好調刑事』
 「なんだかさっきから聞いていてタイトル、変えようかと思ってるんですけど…」
主演女優:秋本奈緒美さん
 「撮影これからなんですけど、スゴイ楽しみにしてるんです。わくわく感に溢れてますねぇ」

 瀬々敬久監督『姦(かん)刑事』
「女三人を出そうと思ってたんですけど、やっぱりやめて叩くとカンッて音のする刑事の話にします(笑)。まぁ、ピンク映画出身なのでHで自分らしいものを撮りたいです」

 本田隆一監督『背徳美汁(びじゅう)刑事』
「このタイトルですけど、つまり塩を吹く女刑事の話です」
 主演女優:中原翔子さん
 「ゆうばり映画祭から帰ってきたばかりなんです。本田監督とゆうばりで一緒にプロット考えていました」

松梨智子監督『キューティ刑事』
「これ、私自身も出ます。あんまりセクシャルな話じゃなくて、働く女性が元気になれるようなものを取りたいなと。まぁ、ちょっとマジメなんですけど」

吉行由実監督『発情女刑事』
「昨日、撮影終わりました。関係者のスケジュール上ぱぱっと取っちゃった方がいいかなと思って。これは、刑事用語とか聞くと発情しちゃう女性の話なんですね。まぁ、私自身の話でもありますが(笑)」

「帰ってきた 刑事まつり」では以上9作品プラス撮影中で会場に来られなかった安里麻里監督『子連れ刑事』が上映の予定。なお、幹事の篠崎誠監督(第二弾ではあくまで幹事に徹する)は刑事まつりシリーズを既に第三弾(五月中公開予定)、第四弾と企画中。「特に第四弾の役者シリーズに期待してください。役者が監督をキャスティングするなんてことを考えてますので」とのことだ。

執筆者

寺島万里子