アメリカで最も愛されている長寿カトゥーン・シリーズが、4人の若手実力派キャストと3DCG犬“スクービー・ドゥ”の競演による、実写ミステリアス・ファンタジー大作として甦った!全米での大ヒットに続き、いよいよ日本でも8月17日からロードショー公開がスタートする『スクービー・ドゥ』は、クリエイターや出演者たちのオリジナル・シリーズへのリスペクトがなんとも心地よく伝わってくる、ファミリー・コメディの快作だ。
 8月5日、ミステリー社のメンバーをカトゥーンを地で行く魅力で演じたマシュー・リラードさんとリンダ・カーデリーニさん、そしてラジャ・ゴズネル監督、チャールズ・ローブンプロデューサーが来日を果たし、パークハイアット東京にて記者会見が行われた。
 会見は、映画のキャラクター同様にひたすら場を沸かすことにエネルギッシュなマシューさんを中心に、笑い声の絶えない明るいムードで進み、また映画のいい意味でのダサ少女とうって変わった美貌で登場したリンダさんには、マスコミ人から熱い視線が注がれていた。また映画の世界に魅せられた、タレントの鈴木紗理奈さんが花束のプレゼンターとして登場。撮影タイムにはマシューさんのカメラで交互に写真を撮りあったり、なんとも楽しそうな若手3人だった。

$navy ☆『スクービー・ドゥー』は、2002年8月17日より丸の内ピカデリー1ほか全国松竹・東急系にてロードショー!$










Q.主演のお二人に、役柄が、サイケなヒッピー・ファッションというお二人がご存知内世代のスタイルですが、演じるにあたりいかがでしたか?また監督、Pには、当時のアニメの舞台なった時代のものを、敢えて現代でもそのまま再現した理由を教えてください。
マシュー・リラードさん——今回衣装に関して苦労した点は、6ヶ月の撮影期間中全く同じ衣装を通して着ていたことなんだ(笑)。撮影前に、監督やコスチューム・デザイナーと話をした際に、シャギーはカトゥーンのままの衣装をずっと身に着けている方がいいと提案したんだ。それで、同じ衣装を着る羽目になったんだけどね。ハイッ!
リンダ・カーデリーニさん——ヴェルマもカトゥーンのままの衣装ですね。昔とは違う衣装の場面もありますけど、私自身が昔見て覚えているヴェルマ像を再現したかったんです。良く言えばレトロシック、悪く言えばダサイって感じですね。
ラジャ・ゴズネル監督——アメリカではこのカートゥーン・シリーズは30年近く放映されています。そしてその30年近くの間の中で、子供達が様々なグッズを持っているなど、このところ一番ブームが盛んじゃないかと思います。そしてもう1点あげればやはり技術の進化で、ふさふさと毛の生えた犬というカトゥーン・キャラをCGIで実写化するレベルに達したということです。
チャールズ・ローブンプロデューサー——『スクービー・ドゥー』の世界はひじょうにシュールな世界で、キャラクターはユニークな時間と空間に住んでいます。カートゥーンがTVシリーズになって本当に長く、60年代に始まり70年代、そして現在とファッションや文化は変わっていますが、我々映画の中では彼らの世界観や生活する空間は変えたくなかったというのがあり、最初と同じ格好をしていて欲しかったんです。新世紀に向けての映画ですが、彼らはファッションやスタイルに関してはユニフォームとして着てきたルックで行きたいと思ったんです。但し、彼らは映画の冒頭で一度解散し、その後戻ってきたときにフレッドとダフネは、少しスタイリッシュになっていますが基本的な色使いは同じです。

Q.現在の日本ではカトゥーンの『スクービー・ドゥー』はそれほど深くは認知されていませんが、そうしたカトゥーンを見てない観客にも楽しめるよう、どのようなことを考えましたか?
ラジャ監督——今回の作品を作るにあたり、元の作品のファンが楽しめる内輪ネタを盛り込みつつ、カトゥーンを見ていない人たちも楽しめるファミリー・コメディとして楽しめる作品と言う二つの要素を盛り込んで作品を作ったつもりです。
チャールズP——ラジャはとても謙遜していますね。この作品は脚本段階でもかなりのミーティングを重ねてきましたが、彼が監督としての参加が決まってからスクリプトがどんどん膨らませられ、高いレベルに持ち上げられました。ミーティング中にも、「もし知らない人が観たら、ここはどうなのか」といった具合に、カトゥーンを知らない人達にも魅力的な作品になるような意見を常に出しつづけました。






Q.リンダさんはこうして直にお会いするととても美しい方ですが、映画の中で眼鏡とヘアースタイルで美貌を隠すことをどのように思われましたか?
リンダさん——そういってくださって、本当にありがとうございます。私は子供の頃からこの作品の大ファンで特にヴェルマが大好きだったんです。ですから、カトゥーンの通りのヴェルマを演じるということは、私にとってもとても大事なことでした。私がい1ファンとして映画を見るとしたら、綺麗な女の子が単に眼鏡とタートル・ネックで出てきたら腹が立ったと思うんですよ。ですから今回はカトゥーンどおりということで、ダサければダサいほどいいという考えで演じました。だから、作品を観た多くの方から、本人はまるで別人のようだと言われるには、最高の誉め言葉です。俳優は自分を変えるということが、何よりもたのしいものですし、それがこの役ではできました。

Q.今日は、大親友のスクービー・ドゥは何やってるんでしょうか?
マシューさん——税関でひっかかっちゃったんだよ(笑)。今回プレミアで初めて完成した作品を観て、6ヶ月間共演をしていたスクービー・ドゥと対面し本当に驚いたよ。実際演じている時には、彼がどんなキャラかということは判っていたはずなのに、彼が3Dで登場したらどうなるかは、想像もつかなかったんだ。僕たちも映画を見て初めて知ったわけだけど、考えてみると彼こそパーフェクトな映画スターだよね。カリスマがあってチャーミング、感動も与えてくれるし、彼は僕にとって4本足のトム・クルーズだね。










Q.マシューさんは様々な役を演じつつ、こうした場での姿にしろ常にマシュー・リラードであると思いますが、それはそういうキャラを演じているのでしょうか?十年後も、今のままでいらっしゃるのですか。また、フレディ・フレディ・プリンゼJrさんとは、特殊なご関係なのですか?10年後には、また4本くらい競演作が増えているのでしょうか。
マシューさん——10年後は、もっとハンサムになっているよ。冗談さ。役柄だけど、兎に角僕はエネルギーを出そうと思って演じているんだ。それは僕の独特の部分であると、誇りに思っているところだ。これまで10年間演技をしてきたが、常にクリエイティヴで面白い役を選んできたんだ。こういった場での対応は、兎に角僕は楽しいんだよ。10年後も同じ対応をしてるかは判らないけど、少なくとも今のセンスは保っていきたいと思うしハッピーな人間でありたい。何より、10年後もこうして日本に来れる人気を持っていたいね。
僕はフレディ専属の霊能者なのさ。冗談はさておき、僕達はこれまで4本の作品を一緒にやっていて、5本目も作るでしょうし、本作の続編が出来れば6本目になるわけです。彼とは10年来の付き合いで、親友と仕事をすることはとても楽しいことだけど、それにも限度があるよね。お互いにそろそろ、他の役者との仕事をしていこうと思っています。

Q.続編の製作が決まったそうですが、どのような作品になりそうですか?
チャールズP——タイトルは『Scooby Two』。キャストは皆同じで、物語は秘密裏にすすめていたのだけど、監督が全部ばらしてしまったので、ここでも彼に話してもらいましょう。
ラジャ監督——次回作は、これまでミステリー社の4人が退治してきたモンスターたちが、甦って街を占領してしまう物語になります。素晴らしい作品になると思いますよ。

Q.ファンにとってシャギーとスクービーの息の良さが大好きで、今回それを実写で再現されていたと思いますが、演じるにあたって注意した点は
マシューさん——ありがとう。シャギーに限らず他のキャラクターもそうですが、彼らは何世代にも渡る世界中の人々のアイドルだ。演じるにあたってプレッシャーも感じたし、出演者・スタッフが皆思ったことは兎に角カートゥーンの忠実な再現と言う部分で一致しこの映画を作ったんだ。僕自身大変真面目に取り組んでいるよ。放映されたカトゥーンの95%は観たし、アクティング・コーチと共に2次元キャラを3次元に変える役作りを重ねたんだ。実際の撮影では、6ヶ月間ハイテンションな状態をキープするのが大変だったけど、これまでの作品で最も誇りに思う出来になったんだ。

執筆者

宮田晴夫

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