北海道の札幌を舞台に繰り広げられる「ちょっとビターで少しハッピーな青春映画」として、北海道では未だに絶大な人気を誇るこの映画『マンホール』がついに本州へ上陸! その東京での公開初日舞台挨拶が、6月22日(土)に、シネ・リーブル池袋で行われた。

舞台挨拶には、この映画が初監督作品で、ラジオやテレビの番組パーソナリティとしても活躍中の鈴井貴之監督と、安田顕、三輪明日美、李丹ら出演俳優のほか、音楽を担当した直枝政広らがゲストで登場。

今回は、大勢の女性ファンの歓声に軽快なトークで応えていた鈴井監督ほか、ゲストのコメントを紹介する。

#■コメント
鈴井貴之(監督)
この映画は2年前に撮った映画です。早く関東の方にも来たかったんですけど、なかなか上手くコトは運びませんでした(笑)。でも今回、なんとか関東ほか本州でも上映できることになり、うれしいです。

映画は、好き嫌い、趣味嗜好がいろいろあって、見た人が感じたことが全てだと思いますので、その中で気に入っていただければありがたいですね。今日に限らずリピーターとして、「1回2回はあたりまえ!」という感じで映画館に来てほしいと思います(笑)。

北海道については、みなさん「いいなぁ」とか思う方が多いと思います。でも、北海道は今、経済的、社会的、政治的にとても苦しい状況で、「北海道」と聞くと恥ずかしくなってしまうような雰囲気があります。

まぁ、幸か不幸かその北海道に生まれ育ってきた者としてはその街を離れるわけにはいかないということで、まだ模索中ですけど、北海道を舞台に活動をしています。この映画はその活動の一つです。

7月に入るとテレビ番組のロケで東京にはいなくなるので(笑)、帰ってきたときに映画が公開中でまた舞台挨拶ができるよう、この映画を好きになっていただいた方は、より多くの方に口コミで宣伝していただきたいと思います(笑)。

#安田顕(小林正義 役)
みなさんの声援に「ここは札幌か?」と思ってしまいました(笑)。ありがとうございます。こうして関東でもこの映画を見ていただけることは、うれしいことです。

映画に出るのは初めてのことで、幸せを使い切ってしまったんじゃないかと思いますね(笑)。撮影は大変でしたけどいろいろと勉強になりましたし、うれしかったです。撮影現場での監督は、ほかの役者さんなら「的確な指示をする、すごく優しい監督」と言うかもしれませんが、僕にとってはすごく怖かったです。

でも、僕は「常に脅えて生きている」といわれるように、犬みたいなところがあって(笑)、上から怒られて育つタイプなので、そういう意味では良かったんじゃないかと思います。

三輪明日美(鈴木 希 役)
お客さんが監督の団扇を持っていたり、普通の舞台挨拶の始まりじゃないですね(笑)。
『マンホール』は2年前の作品で、今見ると妙に恥ずかしかったりします。でも、初日からこんなにたくさんの人が来てくれて、とてもうれしいです。ありがとうございました。
ヒロインの鈴木 希のオファーが来たときは、「あ、いいんですか」という感じで驚きつつもうれしかったです。細かい演技指導はあまりなくて、「合言葉はナチュラル」とだけ言われました。

北海道のロケは初めてで、ロケの思い出と言えば…ご飯がすごくおいしかったですね、ラーメンとか。また北海道に呼んでください(笑)。

#李丹(サキ 役)
サキ役は台本を読んだときに、「何でこんなに純粋で、恋愛に不器用なんだろう」と思いました。また、病弱な女性の役で実際に私も撮影時に高熱が出ていて、映画を見たときは本当にひどい顔になっていましたね(笑)。でも、役にはピッタリだったと思います。

北海道ロケは2回目でしたけど大好きなところで、現場も楽しくさわやかなところでした。

直枝政広(音楽)
今回はすばらしい映画の音楽を担当させていただきました。映画を見て感動しました。サントラCDもぜひよろしくお願いいたします。

作曲に関して監督からはあまり細かい指示はなかったんですけど、テレパシーでビビビと来るものを感じて、ダーっと作曲した感じでしょうか(笑)。

執筆者

TAISUKE SAITOU

関連記事&リンク

作品紹介:『マンホール』