2002年6月29日より銀座シネパトスにてロードショー公開される映画『富江 最終章〜禁断の果実〜』。6月20日、その完成披露試写会が徳間ホールで行われた。

今回は、舞台挨拶にゲスト出演した、中原俊監督と、安藤希、宮崎あおいら出演女優のコメントを紹介する。


■コメント
中原俊(監督)
恐怖というのは頭で考えても映像で表現するのは中々難しく、ホラー映画を撮るのは監督としては難しいことなんです。でも、以前より一度はやってみたいと思っていました。

悲鳴が上がる怖さではありませんけど、氷のようにじわじわと染み込んでくる怖さがある作品で、撮ってみて勉強不足なところがわかってきて、いい経験になりました。またやりたいと思います。

安藤さんの富江はとても良かったですね。撮影ではいろいろと大変なところがあるので、最初は「きゃしゃな子だな。持つかな?」と思いました。でもタフで運動神経が良くて「人は見かけによらない」なと(笑)。がんばり屋で、いい女優さんになると思います。

登美恵 役の宮崎さんは、天才型ですね。元々表情が豊かで「何も考えずに、ものすごく考えているような顔ができるね」とか言いました(笑)。これは才能で、前半で風邪をひいたりして大変だったけれど、それが後半でプラスになったりして強運も才能の一つだと思います。

『富江』は皆さんの口コミが命だと思います。また、最終章と題されていますけど、これで最後にすると富江が化けて出てくるかもしれないので(笑)、応援よろしくお願いします。



安藤希(富江 役)
映画『富江』は過去に3作品があります。でも、それをあまり意識しないで自分なりに「富江」を演じました。皆さんの心に残る作品になればいいなと思います。

富江役のお話が来たときは「たいへんな役だけど、撮影は楽しいだろうな」と思いました。造形物を着けたり、頭にナタが刺さったりとか(笑)いろいろありましたけど、それぞれ楽しみながら演じました。完成した映画を見たときは怖かったですね。人間ドラマとか見どころがいっぱいあると思います。

あと、主題歌の「羽根」を歌っていて、作詞も中原監督といっしょにしました。作詞は、富江の世界観を少し取り入れてながら、富江から登美恵へのメッセージソングになるようにしました。


宮崎あおい(橋本登美恵 役)
ホラー映画は見たこともなく、ホラー映画に出るのも初めてのことでした。やってみたら撮影現場は怖かったですけど、楽しい仕事でした。

撮影現場では…初日から5日間くらい風邪をひいて声が出なくなってしまい、いろいろな人に迷惑をかけてしまいました。でも、風邪が治ってからは安藤さんのCDを聞いたり一緒に買い物に行ったりして、楽しみながら演じました。

執筆者

TAISUKE SAITOU

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