俳優の鶴見辰吾が、1987年の『卒業プルーフ』以来、14年ぶりにプロデュースを手がけた劇場用映画『ON AIR/オン・エアー』が中野武蔵野ホールで初日を迎えた。
本作は、俳優の鶴見辰吾、監督・脚本の牛山真一の映像製作会社フラミンゴ・ビュー・カンパニーの製作による日年齢に近いテレビの現場を支える中心的な年齢である彼らのテレビマン達を描いたコメディ作品。
昨年の東京国際ファンタスティック映画祭にてプレミア上映され、話題になった。
主人公は、TVドラマ「3年B組金八先生」で鶴見・杉田のコンビが本作で復活。「東京都知事とキャバクラ嬢の恋」という驚きの設定にテレビ・ドラマのプロデューサー役を、石原良純が怪演。




初日舞台挨拶には、満員の観客の中、主要出演者全員が顔をそろえた、開始冒頭、スクリーンから飛び出したような同じジャケットで登場した鶴見辰吾さんと田中要次さんとの寸劇でスタート、会場が渋谷パンテオンから中野武蔵野に変わったことをジョークまじりで笑いを誘ってくれました。
出演者は、鶴見辰吾、杉田かおる、石原良純、船越英一郎、四方堂亘、田中要次、鈴木晋介、矢代朝子、監督の牛山真一。
久しぶりの共演の
杉田さんは、 「皆さん歳とっているんですけど青春時代のような楽しい現場で参加させていただきました。」]
石原さんは、 「現場は同世代の人たちが多く、私は中年という感じではなく、今を生きる!という感じで仲間と一緒に楽しませてもらいました。面白かったら是非とも多くの人に声をかえて紹介して欲しいと思います」
船越さんは、 「同世代の俳優が同じ時間をともにして意見をぶつけ合ったという感じで、現場で和気藹々と過ごせた。中年コメディという言葉を始めて聞きまして、この映画は、中年になったことを始めて自覚する映画だったのか(笑)と初めて自分も確認した次第です。」
四方堂さんは、 「久しぶりに再開して修学旅行のような気分になりました。先日の撮影で爆破のシーンで大怪我を追ったのですが、皆の顔が見たくって撮影現場から駆けつけた次第です。楽しい映画なので、皆さん宣伝してください」
田中さんは、 「今までの作品の中で一番台詞が多かった作品で、この映画はTVドラマが打ち切りになる話なのですが、今日の劇場は視聴率でいうのなら130%くらいですね。」
鈴木さんは、 「撮影の現場のスタジオの壁がクッションになっていまして、撮影が2週間くらい続きまして、精神病院の中ってこんな感じじゃなかったかなぁ、(笑)なんてどこかで見た記憶があります。本日は見に来ていただいてありがとうございます」
矢代さんは、 「このようなメンバーで撮影中も笑いが絶えなくって、朝から夜遅くまで濃い役者の皆さんといっしょにいましたので、私の人生観まで変わってしまうかもと思ったくらいです。プロデューサーの鶴見さんも心遣いが細やかで私は“お母さん”と呼んでいるんですが、お弁当のメニューの組み方は、細やかで3食とも美味しくってうれしかったです。」
牛山監督は、 「私はこの日のために1000枚チケットを売りました。鶴見さんとは二人でラミンゴ・ビュー・カンパニーを設立しまして、ここ10年くらいTV番組を制作しておりまして、この映画の主人公たちは、この10年の間に通り過ぎていった人たちを一同に介して作ったようなもので、脚本を執筆しました。鶴見さんとは、機会があれば、また映画を作ろうと思っています。」

本作は、本日のほか
■3/16(土) ☆14:10の回上映終了後トークショー
鶴見辰吾(主演) 杉田かおる(主演)
■3/21(祝) ☆14:10の回上映終了後トークショー
鶴見辰吾(主演) 船越英一郎(出演) 牛山真一(監督)
■3/23(土) ☆14:10の回上映終了後トークショー
鶴見辰吾(主演) 田中要次(出演) 四方堂亘(出演)
を予定しています。
近年、あまり見ない日本映画のコメディ作品。ぜひスクリーンで拝見してください。

執筆者

外川康弘

関連記事&リンク

作品紹介