2001年12月15日より、日本劇場ほか東宝洋画系にてロードショー公開中の映画『シュレック』。その特別先行モーニングショーと舞台挨拶が、12月9日(日)日本劇場で行われた。

今回は、肌寒い気温と朝早い時間ながら親子連れを中心に集まった熱心なファンを前に、ユーモアたっぷりのトークを披露した、日本語字幕版でロバのドンキーの声を演じた声優・山寺宏一のコメントを紹介する。



■コメント
−−ドンキーを演じて苦労した点は?
山寺宏一(ドンキー 役)
ドンキーは、ハイテンションなんです(笑)。『おはスタ』でもハイテンションで喋っていますけど、ドンキーはそれ以上でよく喋るんです。もしかしたら、主役のシュレックより喋っているかもしれないくらい喋っているので、たいへんでした。

(字幕版でドンキーの声を担当している)エディ・マーフィという人は『48時間』や『ビバリーヒルズコップ』とか色々な映画に出ていて、日本語吹き替え版では彼の声をいくつか僕がやっているんです。彼と僕は同い年で、昔、エディ・マーフィの出ている映画の紹介を見て、「この人の吹き替えをやりたい」とずっと思いつづけていたんです。

それで10年くらい前に初めてやらせてもらえることが出来て、それから時々やっているんですけど、今回も『シュレック』のオーディションを受けてドンキーの役を演じることができました。

また、マイク・マイヤーズという人がシュレックの声をやっていて、彼は『オースティン・パワーズ』という映画に出ていて、彼の吹き替えも僕がやっているんです。すごい面白い俳優さんで、今回は「どちらを演じられるのかな?」と楽しみでした。

そして、シュレックを誰がやるのかと思ったら、ダウンタウンの「浜ちゃん(浜田雅功
)」で、大阪弁で喋っているんです。もちろんマイク・マイヤーズは大阪弁じゃないですよ(笑)。でも、ちょっとなまりのある英語で喋っていて、アメリカでも苦労したそうです。それを浜ちゃんは、関西弁で日本語版を作ったんです。

浜ちゃんの吹き替えをしたものを見たときすごく面白くて…実は、『シュレック』は僕が最初にアフレコをして、その後に浜ちゃんがアフレコをしたんです。で、シュレックが「本当か?」とドンキーに聞くシーンで、ドンキーは「本当に、本当」と答えるんですけど、浜ちゃんが関西弁で「ほんま?」と言っていたので、それに合わせて「ほんまに、ほんま!」と後からアフレコしなおしてもらいました(笑)。

フィオナ姫の声は藤原紀香さんで、フィオナ姫と紀香さんがすごく似ているんです。

でも、映画を見るときは誰が声をやっているとか気にしないで、そのまま見てほしいと思います。



−−お気に入りのシーンは?
山寺
そうですねー。もうお気に入りの連続で…あまりにもテンポが速くて1回じゃ気がつかないかもしれないけど、白雪姫やピノキオとか、赤頭巾ちゃんのオオカミとかちょっとだけ出てきたり、いろいろなおとぎばなしのキャラクターが出てきます。オオカミは一言だけ喋るんだけど、台詞がすごく面白くて大好きです。

それ以外に、大人の人しかわからないようなギャグもいっぱい入っているので、家に帰ったら思い出しながら親子で色々と話し合ってほしいですね。

−−最後にメッセージをお願いします?
山寺

パロディやギャグがたくさん入っているんだけど、温かいメッセージが込められていて、いろいろな要素が詰まっている映画なので、とてもいい映画だと思います。最後までゆっくり楽しんでいってください。

執筆者

TAISUKE SAITOU