この春公開された『悪魔が棲む家2001』に続く美少女アイドル・オムニバス・ホラーの第2弾『恐怖学園』がこのほど完成、9月29日からのテアトル池袋でのレイトショー公開を皮切りに全国ロードショー公開が予定されている。
 9月18日にテアトル新宿では、“学園祭”と銘打たれた完成披露試写会が開催された。当日は、本作で劇場監督デビューを飾った山口誠監督と脚本家の湯河健太さん、そして小学生から若い教師役までと、前作より気持ち広めの年齢に及ぶ15人のアイドルが舞台に登場、若い男性ファンが熱狂的な歓迎で迎える中、舞台挨拶を行った。なお舞台挨拶は、15人それぞれのフレッシュな魅力が垣間見られる楽しい一時であったが、途中スタッフの制止を聞かずにビデオ撮影を行う心無いファンの存在で、中断する一幕があったことは残念なかぎり。ファンなればこそ、多くの方が楽しみにしているイヴェントなればこそ、ルールに則って楽しまなくちゃね。









 今回『恐怖学園』を監督した山口誠さんは、前作の宮下昇監督と同様本作が劇場用監督デビュー作だ。これまで、『ほんとにあった呪いのビデオ VER.X』『杉沢村の呪い〜地図から消えた村〜』など、Vシネマで何本もホラー作品を監督している。今回の作品は、6月に撮了、8月に完成、今日という日が来るのを楽しみに、同時に心配しながら心待ちにしていたとか。山口監督は、映画監督デビュー作である本作に関し、「3話オムニバス作品で、それぞれ違った恐怖を描いているので、15人の女の子たちの3っつの恐怖に対する恐怖の表情や演技を見て欲しい」と見所を語った。また、一緒に舞台に立った脚本を担当した湯河健太さんも、「学校が舞台ということで、もしかしたら皆さんの身近な出来事を扱っているので、そのあたりの現実に近い恐怖を味わって欲しいと思います」と、作品の恐怖の性質に関してコメントした。
 そしてお2人に続き、15人のアイドルたちが、各エピソードごとに舞台に立った。今回は小・中・高校とエピソードが前作よりも一段階若返っているためか、実際の年の差以上にヴァラエティ豊かな印象を受ける。メンバーは、既に映画に何本も出演経験がある方から、前作に続き今回は友情出演という形で出演された方、またオーディションで選ばれ今回が初仕事という方まで様々だが、。彼女たちの挨拶を、各エピソードの出演者ごとに紹介しよう。

エピソード1「霊界からの転校生」…夏休み最終日の小学校、明日から転校生が来ることを聞いた響子は、学校内で見知らぬ少女に出会うが、その少女は響子が追うと姿を消しては、また現れ…

秋田きよ美さん(桜井響子役)——映画は初めてで、台詞が少ない変わりに顔の表情で表現するのが大変でした。

大平奈津実さん(朝倉沙耶役)——初めて幽霊、どのように演技をするのか心配でしたが、普通の女の子のように遊んだりするシーンもあったので、楽しく出来ました。撮影は暑かったり寒かったり大変でしたが、皆で頑張りました。

神谷真実さん(森下亜紀役)——皆で撮影したり遊んだりしてて、初めてだったんですごく大変で、でも楽しかったです。佐藤加奈ちゃんといつも一緒で、本当の仲良しみたいなのでそこを観て欲しいと思います。

佐藤加奈さん(溝口美和役)——神谷真実ちゃんとずっと遊んだり、響子を探したりのシーンが多かったので、普通に友達と遊んでいるように演技をしました。観て欲しいところは、美和が死体を見て長台詞を行っているので、そこを観て欲しいです。

小池祥絵さん(担任の先生役・友情出演)——前作に続いて出演させてもらいましたが、こんな小さな子供達と仕事をして、すごく楽しかったです。私と川島令美ちゃんがやっている保険の先生が、狂気に変わっちゃうシーンがあるのでそこを楽しみにしてください。











エピソード2「呪われた理科室」…サボりの罰としてプール掃除をさせられることになった女子中学生水泳部員の3人組みが、その最中に話が出た“呪われた理科室”の噂は嘘か真実か?

谷口紗耶香さん(遠山千里役)——撮影は1日で終わってしまって、すごく寂しかったんですけど、特殊メイクをしてる女の子が出てくるんですけど、その子と実際に一緒に撮影したのが怖くて印象に残ってます。見所は、一番最後の所を注目して欲しいです。

上原千夏子さん(井上恵利子役)——先日、すこしだけドラマにでることになり撮影したんですが、その監督さんがとても厳しい方で。この映画は、恐怖というけど現場はとても楽しくてあっという間に時が過ぎてしまいました。監督さんも私も映画ははじめてでしたが、二回目も一緒にやりたいです。

小倉星羅さん(安藤百恵役)——撮影では特殊メイクをしてすごく大変だったんですが、スタッフの皆さんも仲良くしてくれて楽しかったです。出来あがりを観てください。

吉川恵梨さん(朝倉史織役)——今回の映画は初めての仕事だったんで、色々判らないこととか沢山有ったのですが、周りの人たちが優しかったんで最後までできました。演技とか未だ上手に出来ないんですけど、最後の台詞がなくて動きだけのシーンが最後まで一番頑張ったところです。

安めぐみさん(水泳部のコーチ役・友情出演)——今回は友情出演という形だったので、そんなには出てこないんですけど、水泳部の先生というかコーチの役で、ちゃんと先生になりきって頑張ったので観てください。

エピソード3「死神少女」…高校の新体操部の同級生が、通学途中に烏の屍骸を見たことから、動物霊の恐怖にさらされる。

原史奈さん(春野香澄役)——撮影期間は短かったんですけど、私達の場合新体操部ということで、その特訓などして皆苦労しながら頑張りました。

金田美香さん(進藤螢役)——撮影は二日間という短い時間で、すごい大変なスケジュールでした。内容は女子高生が普段生活している中で、ふと起こった恐怖の物語で、じんわり恐怖を感じていただければいいなと思います。

上原まゆみさん(川村麻由役)——今回は新体操部ということで、皆ですごい練習をして頑張ったんで、勿論そこを観て欲しいんですけど、私達が日常的な会話をしている部分で普段の顔が見れると思うので、そのあたりも観てください。

中村かすみさん(真下茜役)——茜は素の私と似ているところがあって、普段はオチャラケているのですが、部活では真面目に出来るぞというそのギャップを観ていただきたいと思います。

浅見れいなさん(久保真里菜役)——今回新体操をやって、皆全然やったことがないのに私はキャプテンの役で、人よりうまくやらなくちゃ行けないのが大変だったのですが、皆一生懸命頑張って楽しく出来たと思います。この映画は、ホラーなんで皆さんに怖がって欲しいです。

 なお、『恐怖学園』は9月29日よりテアトル池袋にて、連日(10月13日を除く)21時10分より1回レイトロードショー公開。また、9月29日、10月6日、10月13日、10月20日には、本日都合により出席できなかった出演者も含む、日替わりゲストの舞台挨拶付イベント上映も開催されるので、ファンの方は是非その機会に。ただし、節度を保つことは忘れないようにね。

執筆者

宮田晴夫

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