新宿パークハイアットで行われたデビッド・ドゥカブニーの来日記者会見。今回は映画『エボリューション』のプロモーションの為の来日。X-ファイルなどの主演でおなじみの彼だが、意外にも今回が初来日とか。色々行きたいところがあるようだが、過密スケジュールの為、それは無理なようで、ちょっと残念そう。
気さくな笑顔で会場に現れたデビッド氏はいきなり台本にない写真撮影を始め、司会の方を戸惑わせていた。イタズラ好きなようで、会見中も何かと司会者や通訳の方を困らそうとはしゃいでいた。終始笑いを取ろうとジョークを飛ばしつつも、映画に対しては真摯な姿勢を見せる。監督のアイバン・ライトマンとも意気が合ったようで、楽しい撮影だったそうである。日本での映画公開は秋だそうで、それまでしばしのガマンである。






——まず、日本に来ての感想を
大変うれしいね。みんな優しくしてくれるし。ただ残念な事にせっかく東京に来たのに、直にあちこち見ることができない。内緒だけど、本当はここを抜け出して、何処かへ行ってそのまま行方不明になろうかと考えていたんだ。ああ、それと今日ちょっと遅れてしまった訳がある。実はコモドオオトカゲと格闘していたんだ。今回は皆さんご存知のように『エボリューション』の為に来ました。出演できて誇りに思います。この映画はハイブリッドな、つまり色々な要素の詰まった映画です。大前提としてSFが、そしてコメディが、リアルで面白い演技に素晴らしいCGIのキャラクターなど。ちなみに僕がこんなに長く喋っているのは、通訳の方を困らせる為なんだ。ちゃんと訳されちゃうけど(笑)。

場内から笑いが。するとデビッド氏も満足気な笑顔を見せた。
——今回の映画はX-ファイルのパロディ的な部分もあると思いますが、それは意識的に?
皮肉な偶然です。ヒニクナ、グウゼン(日本語で)。最初にこの話を受けた時にはエイリアンは出てこなかった。とにかくコメディに、それもアイバン・ライトマン監督印のコメディ映画に出たかったんだ。
——個人的にエイリアンやUFOの存在を信じますか?
この宇宙に人類以外の生命体がまったくいないというのは、考えづらい。だから宇宙人はいると思う。しかし、我々とコンタクトがあり、それを政府が隠しているような事は、たぶん無いと思う。色々なことでなかなか同意できない各国政府が、ことエイリアンの事に関してだけ同意する・・・一般に知らせないようにする・・・というのは難しいと思う。隠し通せないんじゃないかな。だからコンタクトは無かったとういのが、僕の見解だ。




——映画のエイリアンの感想を
今回この映画で惹かれた点が『進化するエイリアン』というところなんだ。素晴らしいアイデアだと思った。ちなみに最初のシナリオではコメディ要素は無かったんだ。純然たるSFスリラーだった。エイリアンの出来も印象的で信憑性もあり、素晴らしい。クリーチャーデザインの方々も本当に楽しんで仕事をしていた。

真面目な受け答えをしているデビッド氏だが、通訳の合間にはメモを取り上げたり、ジョークを連発したりと、とにかく笑いを誘うことに執心している様子。通訳の方が「笑って上げて下さい」と懇願する場面も。もっとも本人は受けなくても気にしてないようだったが。
——撮影中の苦労などは?
目線を合わせなくていけない点だね。こんな風に(実演中。あちこち向いて話している)。対象物が目の前にいないわけだから、全員の目線を合わせなければいけない。それが大変だった点だね。

記者会見の後、デビッド氏のファンだという藤崎奈々子さんが駆けつけ、花束を贈呈した。

映画『エボリューション』の日本公開は日本劇場、ほか全国東宝系にて、今秋にロードショー。

執筆者

永見 憲宏

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作品紹介
「エボリューション」公式サイト開設
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