“美少女”と“家”。ホラー映画に欠かせないこの2大要素に正面から取り組んだオムニバス・ホラー『悪魔が棲む家2001』が完成。大阪での先行公開に続き、5月12日より新宿ジョイシネマでのレイトロードショーが決定した。東京公開に先立ち5月1日に徳間ホールにて、完成披露試写会が行われた。当日は、この作品が劇場用監督デビュー作となる監督の宮下昇さんと、作品を絶叫で彩った12人の美少女アイドルによる舞台挨拶が行われた。










宮下昇監督は、劇場用作品は本作がデビュー作だがOV作品として『ほんとにあった!呪いのビデオ〜呪海スペシャル』『呪霊3』といったホラー作品を撮っている。今回念願の劇場デビュー作を撮るに当たって、3つのポイントがあったという。一つは、3本の短編からなるオムニバス・ホラーということで、それぞれの作品を違ったスタイルで撮ること。一つは、日本映画には珍しい、カラッとした作品を狙うこと。そして、14人のアイドルそれぞれの個性をいかに味付けていくかということだ。そしてこの監督の言葉どおり、各エピソードは、家と美少女達という共通点を持ちながら、スプラッターあり心霊ホラーありというバラエティに富んだ内容に仕上がった。

宮下監督に続き作品に主演したアイドルたちが、各エピソードごとに舞台に立った。映画、ましてホラーは今回が初体験という彼女たちの挨拶を、各エピソードの出演者ごとに紹介しよう。

エピソード1…水泳部の合宿で、湖にやってきていた6人の女子高生たち。夜、湖畔で花火を楽しんでいた彼女たちは、一人の不用意な行動から、恐怖の一夜を過ごすことになる。

平田裕香さん(本山早苗役)——自分の中で、未だ終わったという気分になっていないというのが正直なところですが、今日作品を見て一息つけるような気がします。見所は、皆さんほとんど作品の中で死んでいきますので、その死に様をみてやってください。

中村明香さん(浦本亮子役)——何もわからない中、宮下監督の演技指導で自分なりにやることができました。デビュー作は自分の中にいつまでも残るので、どんな作品になったか楽しみです。

高木梓さん(高橋友里役)——初めてのホラー映画で、怖がっている顔をするのが一番大変でした。鏡の前や母に見てもらって練習したり大変でしたが映画では頑張ることができました。映画の見所は、この6人全員がスクール水着を着ているところ。ぜひ、そこを見てやってください。

庄司有希さん(宮部薫役)——映画はもちろん演技もはじめてだったので、本当に難しかったです。参考に観ようとしたホラー映画も怖くて見れないし、撮影現場も怖かったのですが頑張ったので観てください。

小池祥絵さん(佐藤理沙役)——リハーサルの前日に急性胃腸炎になったり、撮影当日、瞼が腫れ上がったりで、無事終わるか心配だったのですが撮り終えることができました。見所は、みんな仲良くやったので、その感じがよく出ていると思います。

安めぐみさん(北村恵美役)——撮影中に私の頑丈なバッグの紐が切れたり、怖いこともあったんです。ホラーは苦手ですが、精一杯頑張りました。私の役どころは小悪魔的な存在の役で、早苗ちゃんのことが好きでちょっとすごいシーンもあります。楽しみにしてください。









エピソード2…クリスマス・イヴ、短大の女子寮を舞台に、サンタクロースの姿をした謎の殺人鬼が4人の短大生に襲いかかるスプラッター篇

北川弘美さん(今井美由紀役)——ホラーの出演は初めてだったので、皆さんに緊迫感が伝わっていればいいと思います。

川島令美さん(内田香織役)——私はとても感情の起伏の激しい役どころだったので、そこのところを注目してもらいたいです。惨殺シーンの特殊メイクが凄いんで、怖がってください。

深海理絵さん(山崎麻衣役)——今回、襲われるシーンはかなり考えて演じましたので、注目して観てください。

浮田久恵さん(中森綾子役)——デビュー作なので個人的にも思い出深い作品になると思います。皆さんの思い出にも残してもらえたら嬉しいです。

エピソード3…女子中学生の4人組が、そのうち一人の祖母が住む田舎の家に泊まりに行くが、そこで奇妙な出来事に遭遇する。3作品中、もっとも怪奇色の濃い作品。

沼尻沙弥香さん(青山玲子役)——今回が初めての演技です。注目して欲しいところは表情です。14人のアイドルたちが、いかに恐怖とかの表情を出せるかというところに注目してください。

長谷川恵美さん(斎藤春奈役)——やはり初めての演技ですので、変な感じがしてるかも知れませんが、最後まで観て欲しいです。注目して欲しいところは、はじめてのホラーだったのでどのくらい怖さが表現できるか頑張って見たのでみてください。

なお、この日は14人のアイドルのうち、エピソード3に出演している松本ゆりあさん、小野愛さんは舞台挨拶に出席できなかったが、公開初日の5月12日と19日には、公開劇場の新宿ジョイシネマで14人全員の舞台挨拶が予定されている。また、上映期間中は連日日替わりで各出演者ごとの日替わりイベントも予定されているとのこと。初々しい魅力溢れる新世代アイドルたちの絶叫演技を楽しむと同時に、素顔の彼女たちの魅力にふれる絶好の機会になりそうだ。

執筆者

宮田晴夫

関連記事&リンク

作品紹介
『悪魔が棲む家2001』初日が決まる
公式サイト