スクリーンに３人目の富江登場 『富江　re-birth』初日舞台挨拶

舞台には、スキップをしながら登場した清水監督をはじめ、主要キャストを演じた５名の役者さんが並びました。
男性ファンからの歓声を受けながら、黒いドレス姿で登場した富江役の酒井美紀さんは、ホラー映画の初出演。最初は非常に怖い現場なのではないかと思ったそうですが、撮影は非常に楽しく公開が待ち遠しかったとか。今回の富江役に関しては、「富江は男性を翻弄させていくのですが、お芝居の部分での面白さと怖さを色々と感じていただけたらと思います」と語りました。
「皆さんも、富江を観て翻弄されていただければ嬉しい」とは、恋人・ひとみを思いながらも、富江にも魅せられていく巧役を演じた妻夫木聡さん。妻夫木さんも、今作がホラー映画は初体験。現実には起こりえない出来事の数々を、清水監督からの駄目だしをくらいながら演じられたそうです。
「今まで自分が演じたことのない役柄で、自分でもびっくりしています」と語った遠藤久美子さんは、反発しながら次第に自身も富江に魅せられてしまうひとみ役。魅了される女性のタイプはという質問に、「二十歳になったらなりたかった女性像は、赤いピン・ヒールを履きミニ・スカート姿のはっとしている女性」と答えた遠藤さん、「でも、今の自分は普通です」と飾り気のない笑顔が印象的でした。
劇中、富江と母親との間でのもう一つの三角関係を演じた俊一役の黄川田将也さんは、「感情の起伏が激しい役で、すごく役作りが難しかったのですが、映画を観てどういう性格なのか分析して欲しい」と演じ甲斐のある役に、手応えを感じられたようです。

忍成修吾さんは、富江の魅力の最初の犠牲となる秀雄役。「秀雄役で怖くなる部分が少しでも増えればいいと思います」とかなり緊張した様子で挨拶をしました。
こちらも締めは、監督の清水崇さん。舞台にたった出演者の方々と同様若く、そして小柄な清水監督はちょっと見では、最恐のホラー作品を撮られた方とは信じ難い感じです。実際今回の『富江 re-birth』に関して、「僕としては、ホラー映画という先入観にあまりとらわれずに、それぞれの人たちがそれぞれに楽しんでいただければと思ってつくりました。皆さん、宜しくお願いします」と、語り舞台挨拶を終えました。
なお、『富江 re-birth』は、新宿ジョイシネマにてレイトショー公開中です。