瀬々敬久監督最新作に「シュリ」のキム・ユンジンが主演 “言葉が通じないこと”が役に立った「RUSH」
「HYSTERIC」の瀬々敬久監督最新作「RUSH」はエキセントリックなスラップスティックコメディ+言葉が通じない男と女のラブストーリー!?ヒロインは「シュリ」のキム・ユンジン、ヒーローはプロデュースも務める哀川翔。去る3月23日にはTOKYO FMホールで完成披露試写会&舞台挨拶が行われました。ストーリー同様、言葉の通じない国での撮影に当初不安を感じたと言うキムは「哀川さんをはじめ、スタッフの方々が気を遣ってくれて韓国にいるのと殆ど変わらなかった」とコメント。これを受けた哀川、「僕が何をやっているのか、彼女はわからなかったこともあったと思う。でも言葉が通じないことが前提のストーリーだったからかえって良かった」。当日は監督、大杉漣、千原浩史も会場に駆けつけました。
※ 「RUSH」は6月中旬、渋谷シネ・アミューズでロードショー
大杉漣いわく、あいかわ翔(哀川翔のプロデューサー名)は昨年の2月ごろから本編の企画に入り、150枚前後の原稿を書いたとさらり。「すごいなぁ、と感心してたんですよ。それに僕は瀬々監督の『魚雷』が大好きでしてね。以前、雑誌で紹介したら“あんな暗い映画のどこがいいんだ!”なんて言われましたけど」(大杉)。「魚雷」とはうって変わって「RUSH」はスラップスティックなコメディで監督自ら「作った自分が言うのもナンですが楽しい映画です」と断言。「HYSTERIC」に続き、2度目の参加になる千原浩史は「前回は阿部寛を殺し、今回は阿部寛に殺された(笑)。だからチャラですね。でも、次回はまた殺すぞ!」。
本編のプロモーションで来日中のキム・ユンジンは「日本の映画に出演できただけで嬉しいのに、こんなすごい役者さんたちと共演できて楽しかった」。相手役の哀川翔とのエピソードは多く、喉の調子が悪かった時、わざわざ薬を買ってきてくれたという心和むものも。「でもね、通訳さんのお陰なんです」と哀川。「こんな金髪の男が隣にいたら怪しいと思うでしょ。言葉わかんないのが突然“薬あげようか”なんて言ったら怖いと思うでしょ(笑)。それを通訳の方が適切なコミュニケーションを取れるよう、尽力してくれましてね」。さてさて、こんな2人のラブストーリーはいかがなもんでしょう。6月公開まで待て!!
執筆者
寺島まりこ