「シックス・センス」で一躍、時のひととなったM.ナイト・シャマラン監督「アンブレイカブル」が10日から全国松竹東急系で公開になります。脚本完成からわずか4日で映画製作が決定したことや、その脚本に破格の500万ドルが支払われたことなど先行情報が飛びかっていた本作。それだけに8日、渋谷パンテオンで行われた先行試写会は観客、マスコミでごった返し。立ち見客が目立つ場内には萩原健一、黒谷友香ほか十数名のセレブリティの姿も。上映前には監督&主演のブルース・ウィリスからのメッセージが流され、続いて映画評論家の今野雄二&牧瀬里穂のトークショーが行われました。





「『アンブレイカブル』は2度観るともっと満足していただけると思います。1度目はストーリー、2度目はキャラクターの人間性など微妙な部分に目が行くかと思います」。ベイビーが生まれたばかりで来日できないシャマラン監督のメッセージに続き、スクリーンに大写しになるわザンバラ長髪のブルース・ウィリス。「この映画の結末は決して人には話さないでください」とコメントするウィリスはどこかの撮影現場にいたようですが・・・。司会のニッポン放送荘口アナウンサーいわく「落ち武者みたい」、トークショーでも彼のヘア問題は肴のひとつになりました。
 「オチが話せないので慎重に行かないと(笑)。『シックス・センス』と比べ、質もはるかに上級で人間像もはるかに奥行きがあります。ヒッチコックが生きていたらこんな風に撮るんじゃないかなと思いましたね」と、今野さんは終始ベタ誉め。牧瀬さんも「あっという間に終わりました。結末の予測は『シックス・センス』よりつきませんでしたね。こういう人がいたらいいな、きっといるんじゃないかなと思います」。
全米で大ヒットとなった本作。日本でもシャマラン旋風はまた吹くか!

執筆者

寺島まりこ