2000年サンダンス映画祭を皮切りに22の映画祭に出品し、賛否両論の嵐となった日本産サイバーポルノ「I.K.U」がいよいよ公開となります。2月7日には披露試写を兼ねた会見を徳間ホールで開催。台湾生まれアメリカ育ちのシューリー・チェン監督をはじめ、キャスト、スタッフ総勢15人が会しました。「この映画はジャパニーズ・フィルム。海外を旅し、やっと日本に戻ってこれたことを大変うれしく思います」(シューリー監督)。本作は渋谷シネパレスで四月レイトロードショーとなります。

  



本作はオルガスムスのデータを保存するI.K.Uコーダー、レイコのセックスアドベンチャー。レイコ型レプリカントを旬のAV女優からグラフィックアーティストまで7人の女性が演じています。レイコ1の時任歩さんは「ポルノなのか、デジタルなのか、どのジャンルに入るのか、映画祭でももめてました。私としてはアート映画として観て欲しい」と言います。舞台は20xx年の東京ですが、デジタルばりばりのビジュアルのそこかしこにノスタルジアが。「『ブレードランナー』もそうでしたけど、未来でもノスタルジックな世界はあるでしょう。30年後に新橋ガード下の焼き鳥屋がなくなってるとは思いませんし。あってほしいという希望もありますし」、監督、プロデューサーの浅井隆さんはこう説明してくれました。その道を極めたクリエイターが集結した「I.K.U」は劇場公開のほか、ネット上のスクリーミングなどを予定しています。

執筆者

寺島まりこ

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