社会現象にもなり、スピンオフでTVコマーシャルにもなった、大人気海外ドラマ「24」。その第4弾のDVDが、ついに日本でも登場した。
 そして今回来日を果たしたのが、トニー・アルメイダ役のカルロス・バーナード。シーズン1ではジャックを信頼しない部下だったが、シーズン2ではCTUの責任者として颯爽とした姿を見せた。シーズンを重ねていくごとにどんどん人気を得て、いまやジャックに次ぐ人気キャラクターに。が、シーズン3では厳しい決断を迫られ、そして今回のシーズン4でこれまでにない過酷な状況に身をゆだねることに…。

これまでの中で、シーズン4が一番おもしろいとの声も聞こえてくる「24」。シーズン1から生き残ってきた(!?)トニーに改めて聞く、「24」の魅力とは?

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——シーズン3のラストで過酷な状況に陥ってしまって、ファンは気になっていると思うのですが、シーズン4ではどんなトニーが見れますか。
…個人的な生活も仕事も、厳しい状況にいます。シーズン4はそういう状況から抜け出していくトニーを見れますね。彼は怒りを感じていますし、裏切られていると感じている。けれど、それを過去のものとして本来の自分を取り戻していきます。

——トニーを演じる上で気をつけたことは?そしてトニーの魅力について、ご自分ではどうお考えですが?
身近な人間であるところでしょうか。仕事に熱心、ベストを尽くそうとしますが、間違いも犯していく。職務を考えたがために、過ちを犯す。だから魅力的なんだと思います。「24」を見ている人も誰もがそういうところを持っていますから。トニーは過ちを犯して、そこから学んでいく。そして彼は思いやりの人です。それはスパイとしては危険なことでもあって、それが過ちを招くこともあるのですが。

——これまでで一番驚いた展開は?
撮影は2話分を一回の撮影で撮っています。その撮影の半ばにさしかかったとき、その先の2話分の脚本をもらいます。脚本家も、作業を進めながら先のエピソードを決めていて、彼らも2エピソード先しか知らないんです。そんな中、一番驚いたのはニーナがスパイだったとわかった時ですね。

——ジャックのような同僚、上司がいたら?
防護服のようなものを着て仕事をします(笑)。ただ、面白いなといま考えていたのですが、ジャックとトニーの関係が変化していったのは、キーファー(・サザーランド)と僕の実際の関係が映し出されたのではないかと思います。最初、キーファーとは知らない間柄でしたが、撮影が進んでいくにつれて尊敬し合うようになりました。それがストーリーの中に反映されていたのではないかと思います。脚本家も先々の展開を決めているわけではなくて、やりながら、どれがうまくいくか考えて作っています。キーファーと僕の相性というものが、その後の展開に影響を与えたのではないかと思いますね。 

——改めて、「24」の魅力について。
シーズン1から出ている登場人物が2名だけであるということも、このドラマを魅力的にしていると思います。それはこれまでのドラマでは主要人物が次々に命を落としていくというのは初めてだからです。それがゆえに何が起こるか予測できない、それがデットコースター的な楽しみであり、人の心をひきつけるんだと思います。

——では最後に、「24」ファンの方と、まだ「24」の見ていない人へメッセージを!
まずすでに見ていただいている方には、ありがとうございます! こんなふうに世界中で国を超えて楽しんでいただけているのはとても嬉しいと思います。今も作ろうと頑張っているのですから、やりがいがありますし、ありがたいです。まだ未見の人はぜひ、1話でもいいので見てみてください。そこから中毒になるかどうか試していただければと思います(笑)

執筆者

Naomi Kanno