2001年10月27日(土)、新宿のシネマスクエアとうきゅうにて、先週行われた『リメンバー・ミー』の主演女優キム・ハヌルさん、キム・ジョングォン監督の初日舞台挨拶に続き、今回は主演男優のユ・ジテさんの舞台挨拶が行われた。黄色い声援の中、壇上に上がったユ・ジテさんはなんと見事なドレッドヘア。現在撮影中の『ナチュラル・シティ』の撮影の為だとか。ファンの前にまた新たな一面を披露してくれた。またこの日、日本版リメイク作品『時の香り〜リメンバー・ミー〜』でユ・ジテさんの役に当たる優二を演じた斉藤工さんが駆けつけ、花束を渡す一幕もあった。
ところで、韓国映画が日本でリメイクされるのはなんと1972年以来(齋藤耕一監督、岸恵子萩原健一主演の『約束』)だとか。その事も韓国ではちょっとした話題になっているらしい。











2001年10月27日(土)、新宿のシネマスクエアとうきゅうにて行われた『リメンバー・ミー』の舞台挨拶。先週行われたキム・ジョングォン監督と主演女優のキム・ハヌルさんに続いて、今回は主演男優のユ・ジテさんが壇上に上がった。朝から待っていた多くの女性ファンの黄色い声の中、現れたのは見事なドレッドヘアにしてきたユ・ジテさん。

——本作『リメンバー・ミー』の質問の前にお聞きしたいんですが、なぜドレッドヘアにしたんですか?
ユ・ジテ「次回作の『ナチュラル・シティ』の為です。」

——それはどういう映画ですか?
ユ・ジテ「SFです。未来が舞台の。撮影が終わって映画が出来上がれば、その話もできると思います」

——なるほど。では、あらためて本作について質問します。韓国で大変ヒットした本作ですが、その勝因はなんなのでしょうか?
ユ・ジテ「興行的なヒットの理由はわかりませんが、関係者が一生懸命に作った結果だと思います」

——なぜこの作品に出演されようと思ったんですか?
ユ・ジテ「この作品のシナリオ作家ととても親しく、ある時その人からこの映画に関するモニターを頼まれたんです。その時監督と話をして出演する事となったのです」

——ユ・ジテさんと言うと、まず日本のファンは『アタック・ザ・ガスステーション!』を思い出すと思うのですが、今回の作品のキャラクターと較べるとどうですか?
ユ・ジテ「『アタック〜』は《笑い》が非常に重要な装置となっていました。若者の感情表現であり、社会的に意味のあるもの。しかし、笑いといっても、少し鬱屈した感情の吐露・・・といったように。『リメンバー・ミー』の《笑い》は明るい笑いです。だけど孤独、そしてピュア。それぞれ、そういう違いのキャラクターだと思います」

——何かこの作品の為に勉強した事などはありますか?
ユ・ジテ「シナリオでの言語がすごく遊戯的で、とても遊びがあるものだったんです。一方で映画的、一方で演劇的なセリフだったりと。ですのでそれをどう表現するのか、色々考え、勉強しました。あと、よくキム・ハヌルさんと読み合わせを何度も行いましたね」

——今後ユ・ジテさんの出演する映画にはどんなものがありますか?
ユ・ジテ「まず、2001年国際映画祭出品作品『春の日は過ぎ行く』、東京国際ファンタスティック映画祭2001出品作品『リベラ・メ』、そして現在撮影中の『ナチュラル・シティ』などです」

舞台挨拶の最後、日本版リメイク作品『時の香り〜リメンバー・ミー〜』に、ユ・ジテさんの役に当たる優二を演じた斉藤工さんが、花束を贈呈しに壇上に上がった。女性ファンの歓声が一段と高くなる中、舞台挨拶は終了した。

執筆者

永見 憲宏

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作品紹介(日本版リメイク)
キム・ハヌル来日記者会見&日本版制作記者会見
初日舞台挨拶の模様