イヌゴエ第二弾、幸せの肉球は、いつまでたっても頼りないカップルのカレシ、凌が、恋人の涼子を怒らせてしまったところからはじまります。一緒に住んでいる部屋から、ついに出て行ってしまった涼子。さすがに落ちこむ凌は、ペットショップで、なんと涼子の声でしゃべるペスと出会います。
その声にうながされるように、涼子のゆくえを探すことを決意した凌。彼はペスとの旅を通して、ちょっとしたイイ出会いを積み重ねて……。ペスに後押しされながら、男として成長していく、ハートウォーミング・コメディです。

そんな主演のフレンチブルドッグ・ペスの声の吹き替えと、主人公の彼女役を演じた、中村麻美さんにお話を伺いました。




●一言でいうと、本作はどんな作品ですか?
人との出会いや出来事からくる、“小さな感動”という幸せが、たくさん詰まった映画です。

●撮影中のハプニングを教えてください!
私も犬を飼っているのでワンちゃんと一緒の撮影は楽しかったです。ただ、初日に衣装にどっぷりうんちをされてしまって(笑)。周りからは運がついたと褒められました。

●中村さんにとって、本作を作っていく中で、一番苦労した事は何でしょうか?
初挑戦の吹き替え、しかも岐阜弁をしゃべる犬という設定で苦労はしましたが、それよりも、ハミングの方が難しかったです。歩きながらちゃんと音が出るか不安でした。笑

●主演の阿部力さんはいかがでしたか?
阿部さんは、表情が本当に豊かなんです。主人公の凌は、本当に情けない男。しかし、彼女の声で話すペスを通して、色んな出会いや出来事に遭遇していくうちに、だんだん男らしくなっていきます。
今回、順序立ててシーンを撮ってきたわけではないのに、本当にナチュラルに演じられていて、徐々に一つの事に向き合っていこうとする姿勢が見事に描かれています。主人公の凌は見所ですね。

●中村さんの考える、本作のメッセージとは何でしょうか?
愛犬を飼うことに改めて見直す機会も得られるのではないでしょうか。 ワンちゃんって、赤ちゃんと一緒だと思うんです。犬というと必然的に素直で癒されるペットと思ってしまいがちですが、3歳までの人間と一緒。言うことを聞かない、粗相をしてしまう赤ちゃんです。なので、生き物なんだということを忘れずに、最後まで飼う事の責任を改めて感じる作品にもなっていると思います。

●最後に、ご覧になる方にメッセージをどうぞ!
犬の肉球を触ってみると分かると思いますが、一番心地よい部分だと思うんです。温もりを感じて、安心するというか…。本作は肉球のように柔らかくて、癒される映画だと思います。

P.S.
ペスから一言(声:中村麻美)「今日はぼくのために集まってくれてほんとにありがと。時間のない中、キャストもスタッフもみんな頑張ったよね。阿部くんの芝居、けっこう好きだよ。間がいいよね。堂々としたぼくの演技も見所だよ。『イヌゴエ 幸せの肉球』は最後にホッとあたたかくなる映画だよ。観終わったあと、いい気持ちをお家に持って帰ってもらえたら嬉しいな」

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