全世界で1億2000万部を突破!1973年のシリーズ第一作発売以来、世界中で最も多くの読者を獲得している冒険小説のひとつ、それが“ダーク・ピット”シリーズ。知力と体力でジェームズ・ボンドを凌ぎ、好奇心と冒険心でインディ・ジョーンズを超える最高のヒーロー、ダーク・ピットが、冒険とミステリー、そして壮大な自然の脅威の中繰り広げられるノンストップ・アクションの真っ只中に観客を誘い込む!映画史に新たなヒーロー伝説の誕生を告げる『サハラ −死の砂漠を脱出せよ−』。今、史上空前の冒険の幕があがる!クライブ・カッスラーが生み出した究極のヒーロー“ダーク・ピット”は海洋保全に勤める米国特殊機関NUMA(国立海中海洋機関)のエージェントであり、同時に世界中にあらゆる場所に眠っている秘宝を探し出す究極のトレジャーハンターでもある。
トム・クルーズ、ジョージ・クルーニーらを抑えてこの大役を獲得したのは、マシュー・マコノヒー。ケイト・ハドソンと共演した『10日間で男を上手にフル方法』(03)で、全米興行成績1億ドル突破の大ヒットを達成したマコノヒーが、持ち前の知的でクールな魅力に、ワイルドわとセクシーさを加え、難役“ダーク・ピット”を完全に演じきった。ヒロイン役のペネロペ・クルスとのロマンスも大きな話題となり、彼にとって思い出深い作品となった本作について語ってもらおう。



この役に引きつけられた理由をおしえてください。
小説を読む前でさえ、僕はこんなキャラクターを探していた。朝はクロコダイルと格闘し、夜には女王と優雅に社交ダンスをするような男だ。優雅で勇気ある男、それが僕の考えるヒーローだった。この小説を読んで、ダーク・ピットはまさにそういう男だと思った。彼こそ求めていた男だと。

モロッコでの撮影はいかがでしたか?
朝8時には撮影を始めた。すると突然砂漠の向こうに砂嵐が見える。そして何もかも消し去ってしまう。残りの一日が丸つぶれだ。だから一番いい方法は、それに抗うのではなく、利用することだと思う。実際映画の中にもそういう環境をいくつか使った。もちろんそれが理想的かどうかはわからないが、まずそういう大変な環境で撮影したわけだから、全員がそのワイルドさを経験し、その上でロンドンのスタジオでそこをもう一度撮り直すなら、もう経験していることだから、思い出すのは簡単になる。僕はモロッコが大好きだったよ。

ダークが仕事をするエージェンシーについて
ダーク・ピットは上院議員の息子で海軍特殊部隊の経歴を持つ海賊野郎だ。サンデッカーも同じような経験があると思うよ。物語の中で、彼は何も言わないが、自分の過去について神経質なところがある。彼が僕達を助けようとして、昔の知人に助力を求めて、彼の過去が少しわかってくる。つまり僕達はある種、政府の機関から、はみ出してしまった人間の集まりなんだ。僕もアルもサンデッカーも、全員がね。

映画におけるダークについて
白い麻のスーツを着る男さ。僕は個人的にも白いスーツが大好きなんだ。それでアイデアを衣装のアナに話したら、気に入ってくれた。かっこよく見えないわけがないよね?こんな素敵な白いスーツで。素敵なオフホワイトのスーツに、花を飾って。自然にピッタリのスタイル、それがダーク・ピットさ。

執筆者

Kaori Watano

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