現代人の必須アイテムである携帯電話が伝える呪いの連鎖。死の着メロ、そして未来からの予告電話。秋元康原作で昨冬、興行収入15億の大ヒットとなった『着信アリ』の続編『着信アリ2』が公開されている。絶えたはずの呪いの連鎖はまだ続いていたのだ。ルポライターの孝子(瀬戸朝香)は、死の予告電話を受けた保育士・杏子(ミムラ)を伴い真相を究明すべく台湾へ飛ぶ。別居中の夫・ユーティン(ピーター・ホー)の力を借りて、孝子は呪いの発祥の地である炭鉱の村へ向かう。
 前作が日本のみならず台湾や香港でも大ヒットを記録し、欧米での上映も決まったこともあって、今回は設定も海を越えて海外へ。そして、キャストにも、台湾から中華圏全域に名の知られた人気俳優ピーター・ホーを迎えて制作された。
 ピーターも、『T・R・Y』『仮面ライダー555』に続き日本映画出演は3作目。作中における役割も確実にステップアップしてきている。2月5日の公開初日にも瀬戸朝香らと舞台挨拶のステージに立った。彼は、どんな気分でこのホラーに取り組んだのだろうか。

$blue ●『着信アリ2』は、全国東宝系にて公開中$



——大陸や台湾でのお仕事でお忙しいところに、この『着信アリ2』の出演があったわけですけど、このホラー映画への出演が決まったときの心境はいかがでしたか?
「すごく嬉しかった。というのは、大陸にしても台湾にしてもロケ現場ではだいたい同じようなやり方で、慣れと疲れが出てきていたところにこの出演話でしたので、変わった環境で映画を撮ってみたいということもあってすごく嬉しかったです。ラブストーリーやカンフーもののドラマによく出るんですが、ラブストーリーをやると友達に笑われて、父にも『なんでキスシーンがこんなに下手なんだ? 私たちの時代はすごくロマンチックだったんだぞ』と言われて、カンフーものに出ると友達に『こんなのできるの?』ってよく笑われるんです。ホラー映画は、自分にとってチャレンジできるジャンルで、すごくよかったと思います」
——塚本連平監督はいかがでしたか?
「塚本監督はものすごくよかったです。たいてい監督という人は現場で怒ったり怒鳴ったりするものですが、塚本監督は周りの雰囲気をすごくやわらかくしてくれて、人に対しても優しい。監督ってけっこう重要な人物じゃないですか。塚本監督は周りを観察して雰囲気をよくしてくれてすごくよかったです」
——瀬戸朝香さんは?
「会う前に抱いていた瀬戸朝香さんのイメージは、けっこう怖いというかパワフル。『キャッツアイ』みたいに皮のスーツで皮のブーツでピンヒールで、言うことを聞かなかったら手を出すようなイメージがありましたが、実際に共演してみたところ、優しくて照れ屋だったことが印象に残りました」




——テンションを必要とする演技が多かったようですが、テンションの高め方をは?
「ドラマにしても映画にしても、本番前に脚本の世界に入ってるんです。笑っていて急に入ることはできないので。今回は恐怖を演じなければいけませんでした。世の中で私にとって何がいちばん怖いかというと、親や友達に見捨てられること。なので、そればかりを想像して怯えていたという感じです。映画は短時間でいっぱいいろいろなことを人に伝えなければいけないので難しいですよね。こういう恐怖感を出すには、子供のころから経験したさまざまな恐怖を思い出して入ていかないと結果がでません。どういうふうにしたら見てくれる人を怯えさせることができるかがすごく重要なのです」
——中華系の方は霊を信じている方が多いそうですね。ピーターさんはいかがでしょうか?
「僕は、縁起とか迷信よりもUFOを信じているんです。皆さんはよく宗教を信じていますが、そういうものも全部UFOからのような気がして。宗教でよく光が当たると病気などが治るというのがありますが、本当はUFOが何千年も前からものすごい技術を持って来ていて、そこから出る光を元にいろいろな宗教が出てきて、何千年もの時間を経て今日に到っている気がするんです」
——ご自身は怖がりですか?
「僕? 何でそんな質問するんですか? やはり僕はそういうふうに見えますか?(笑)」
——ホラー映画の取材ですから(笑)。
「そうですね、ものによって違いますけど。霊は怖くないですね。会ったことないから。寝ているときに来たのは感じているんですけど、脳は起きていて体は寝ていたんですね。だから、体は動きたいけど動けない。ぱっと目がさめても疲れていてまた寝る、そういう経験はあります。霊も一生懸命僕に声をかけているのでしょうが、僕が疲れて寝てて何遍呼んでも起きないので諦めてさっと行っちゃったんでしょう」
——でも、現場で怪奇現象が起きたというじゃないですか。
「僕にはないですね。日本語のセリフを覚えるのでせいいっぱいだったので、頭の中はセリフしかなかった。たとえ霊が来たとしても『遠慮しといてよ。今(セリフを)覚えているところなんだから、やめてくれ』っていう感じでしょうね」
——ピーターさんの夢は何ですか?
「ひとつの商品にたとえれば、僕はポップコーン。きれいなパッケージに入っていて買おうかなと思わせることがあっても、中身が美味しくなければきっと誰も買ってくれなくなってしまう。だから、僕のこれからの目標・夢は、演技のレベルをどんどんアップさせて、なるべくいちばん美味しいコーンを皆さんに差し上げるようにすること。皆さんに褒めてもらえるように頑張ります」
——最後に、これからのご予定をうかがえますか?
「去年は時代劇に多く出ていたのですが、今年は少し変えてラブストーリーをやりたいと思っています。後半は歌でもやっていこうかな。プロモーションビデオも自分で監督してみたいですね」

執筆者

稲見 公仁子

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