リュック・ベッソンの国境を越えたビッグ・プロジェクト『WASABI』のジャパン・プレミアが、1月17日にシネマメディアージュにて開催、主演のジャン・レノさん広末涼子さんの舞台挨拶も行われ、各界の著名人やロードショーが待ち切れないファンの前で、いよいよ作品の全貌が明らかになったのだ。
 午後6時、広末涼子さんをエスコートしてジャン・レノさんが劇場1階アトリウムのツリー前に登場し、開場を待つファンの声援に応えると劇場内へ。その後、竹中直人さん、篠原ともえさんをはじめ、多くの著名人も到着し、開演時間を迎えた。

$darkred ☆『WASABI』は、2002年2月2日より日劇プラザほか全国東宝洋画系劇場にてロードショー公開!$









 前日の記者会見では清楚な白いドレスだった広末さん、この日はシックな黒のイブニング・ドレスで舞台に登場。「フランス先行公開ということで長かったんですけど、やっと皆さんに観てもらえる機会が訪れ、こんなにたくさんの人に来てもらって嬉しいです」と感無量の様子。また親日家であるジャンさんも、「約1年ぶりに日本に戻ってこれたことを嬉しく思ってます。大変素敵な映画に仕上がって、私の大好きな映画の1本に仕上がりました。広末さんが素晴らしいですから、よくご覧ください」と、映画の中の親子さながらに、広末さんへの愛情と敬意を込めての挨拶をした。
 さて、本作の舞台は日本だが、ジャンさんと広末さんの会話は勿論フランス語だ。全くフランス語は初心者だったという広末さんの流暢な台詞は、プロデューサーのリュック・ベッソンがMDに録った台詞を繰り返し聞いて覚えたもの。「全くの初心者だったんで、リュックが普通の速さでしゃべる台詞をMDに録ってくれて、耳からですね。またお芝居のほうは気持ちから来るものなので、文法を本から学ぶような苦痛というのはなかったですね。自分としてはいいきっかけを貰った映画だと思います」。なお、広末さんの台詞回しはジャンさんも「ゴルフ場でパパと呼びかけるシーンなど、魂に響いてくるものだった」と絶賛だ。またそんな、ジャンさんとリュック・ベッソンの印象を広末さんは「二人ともすごく仲が良くて、そんな中に入れてもらって現場を楽しませてもらいました。いつも見守ってくれる方々でした」と語った。
 一方、ジャンさんが、「最初の印象は綺麗で可愛い方だなと思いました。そういう方と仕事が出来のは大変嬉しかったです。久々の再会だけど、前より綺麗になっている」と広末さんのこと語ると、広末さんは少し照れくさそうに微笑んだ。なお、今回の国境を越えたプロジェクトの撮影は、大変スムーズなものだったとジャンさんは振り返る。「撮影期間には日本料理やお酒も堪能したし、日本人のスタッフの方たちも素晴らしかったです。今回は東京と京都でのロケでしたが、大変にうまくいったと思います。是非、次の機会があればいいと思います。」と、さらにこうした機会が増えることを心から望んでいることが、強く感じられた。
 最後は、これから作品を楽しむ日本のファンへのメッセージ。「兎に角、本当に楽しんで見ていただければと思います」(広末さん)、「出演していた私達も楽しく仕事をした作品なので、その楽しさがご覧いただく方に伝わってくれれば嬉しいです」(ジャンさん)。その言葉に、期待に胸をふくらませる会場中から盛大な拍手が贈られると、引き続いていよいよ作品の上映が開始された。

執筆者

宮田晴夫

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