“マスター・オブ・マーシャルアーツ”スティーブン・セガールさんが、全米大ヒットの刑事アクション『DENGEKI/電撃』を引っ提げて、公式としては5年ぶりの来日を果たし、前日の記者会見に続き7月25日には東京国際フォーラムで開催されたジャパン・スペシャル・プレミアに出席し、集まった多くのファンの前で舞台挨拶を行った。ゴージャスでなおかつ渋いダーク・パープルの拳法服姿で登場したセガールさんは、ご自身による日本語で舞台挨拶を行い、日本のファンを魅了してくれた。また当日来場していた、実のお子さんである俳優の剣太郎セガールさん、藤谷文子さんを、舞台に呼び寄せる一幕では、隠しようもないくらいに本当にいいお父さんブリだった。







 「まぁ、ご存知のように私は日本大好きでね。自分の家に帰ってきたみたいなんだわ。帰って来れてうれしいもんじゃ。」セガールさんの、耳に優しく聞き取りやすいイントネーションの日本語一言一言に、観客は大喜び。
 さて、今回の『DENGEKI/電撃』だが、これまでのセガールさんのアクション映画とは一味違う作品に仕上がっている。ズバリ、その見所とは?「見所は、私思うんだけどさ、アクション非常に激しいんでね、新しくワイヤーワークをやりながら、香港からの空手の先生と私の合気道をちょっとまぜてね。だからその、武芸ではアクションでもファイティングでも、随分喜んでくれそうだと思います。ヒューマンも少しあるよ。」。そう、アンジェイ・バートコゥイアク監督が、『ロミオ・マスト・ダイ』に続いて見せる香港風ワイヤー・アクションと、セガールさんの技が絶妙のコンビネーションを見せているのだ。ワイヤー・ワークは初体験だったというセガールさん、実際ハードな撮影中には怪我を負ったこともあったというが、「もう治っているです。」と涼しげに答える姿は流石修行を積んできた達人といった感じか。また、今回の作品ではトレードマークのちょんまげも切った。「まぁ、アメリカの場合は警察に入ると規則があるんでね。やっぱりそういうリアリティにね、したかったんですが」。役柄自体にはユーモラスな要素も感じさせながら、そんなリアル役作りで臨んだセガールさんの刑事姿は、皆さんも劇場で楽しんで欲しい。

 なお、『DENGEKI/電撃』は8月11日より渋谷東急3ほか全国松竹・東急系劇場で、ロードショー公開される。

執筆者

宮田晴夫

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作品紹介
スティーブン・セガール来日記者会見レポート