いよいよ6月22日(金)に東京国際フォーラムにて始まった第23回ぴあフェスティバル。そのオープニングを飾った、『二十歳の微熱』『渚のシンドバッド』の橋口亮輔監督の最新作『ハッシュ!』の完成披露が行われた。壇上には橋口監督、出演の高橋和也さん、片岡礼子さんが上がった。この作品はこの日がマスコミ関係者&一般の方同時の公開ということで、会場はあっという間に満席となり、オープニングに相応しい盛り上がりとなった。
この『ハッシュ!』は橋口監督曰く、今までの作品とはちょっと違って、前向きでハッピーな作品だそうです。
公開は2001年晩秋より、シネクイント、梅田ガーデンシネ他にて公開。







第54回カンヌ国際映画祭 監督週間正式招待作品『ハッシュ!』。日本国内ではマスコミ関係者にも正式に公開されていなくて、今回が一般の方も含めた完成披露となった。
舞台挨拶の壇上に上がったのは橋口亮輔監督、出演の高橋和也さん、片岡礼子さんの三人。
橋口「この作品は去年12月に完成して、今年の始めのノットルダム映画祭で興行関係者のみに試写を行いました。その後カンヌへ持っていき、大変好評を得ました。フランスでの公開も決まり、日本映画としては最大規模の公開を予定されていて、関係者一同驚いています」と監督。
その監督とは『二十歳の微熱』以来の付き合いだという片岡礼子さんは、
片岡「監督とは八年ぶりの再会でした。この仕事をしていると、現場での再会がホントにうれしいんです。やっと完成しましたけど、これが最後ではなく最初なので皆さんよろしくお願いします」と笑顔で語ってくれました。
『渚のシンドバッド』では音楽を担当していた高橋和也さんは、
高橋「えー今日は武道館で『A.I.』の試写があるというのに、こんなに大勢の方に来ていただいき感動です。監督と始めて今回、役者として仕事ができて良かったです。」
予定されていた田辺誠一さんはドラマの収録の為に来れず、橋口監督にメッセージを伝えたようです。会場からはハーッという溜息が。
田辺「今日は皆さんお越し頂き、ありがとうございます。【監督(雨の場合は『お足元の悪い中』と読んで下さい)、と書いてあります。ここが彼の丁寧なとこですね】国内初の一般の大きな上映に行きたかったのですが、仕事の都合でいけなくて申し訳ありません。役者はあらためて生きている素材であり、今回の監督はそれを上手く調理して、ひとつの『ハッシュ!』という料理に仕上げたという感じです。まるで鍋物のように温かい作品になったのではないかと思います。」メッセージを読み上げた後、監督が、
監督「田辺ファンすみませんね」と一言。その後に作品について語ってくれました。
監督「この作品は今までの橋口作品とちょっと違い、三人の登場人物たちが、人生を前向きになんとか生きる糧を見つけようとする、すごくハッピーな作品です。帰り道、幸せな気分で帰ってもらいたいですね」
公開は2001年晩秋より、シネクイント、梅田ガーデンシネ他にて公開。

執筆者

永見 憲宏

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