「“脱輪”しても、走り続けていける人でいたいな」 『野波麻帆写真集 脱輪』発刊記念握手会開催!
ゆうばりファンタ2001でも好評をもって上映された初主演作『案山子』が、いよいよ6月15日より渋谷シネ・パレスほかにてレイト・ロードショーとなる野波麻穂さん。そんな彼女の21歳の素顔に迫った『野波麻帆写真集 脱輪』が、角川書店より6月9日に発売された(税別:2500)。タイトルは、“脱輪”しても、走り続けていける人でありたいという野波さんの想いからつけられたもので、彼女御自身が大のファンだったという藤代冥砂さんが撮影を担当した。
この写真集の発刊を記念して、6月10日にブックファースト渋谷店にて、握手会が開催された。平成9年のデビュー以来、ファンの方々とこのような形で直接接する機会は今回が始めてとなる野波さんは、「今日はファンの皆さんに、エネルギーをあげられるように楽しみにしていました」という言葉通り、会場につめかけた多くのファンの方々一人一人と丁寧に握手をし、会場に明るい空気をふりまいていた。
今回の写真集『脱輪』は、撮影の大半が他のスタッフを交えずに藤代冥砂さんとほとんど二人で撮り続けたそうだ。野波さんは、「これまで芝居を通し演じることで自分を表現してきましたが、今回はプライベートな野波麻帆を見せることができましたので、その部分を見て欲しいんです。素の自分を出すことの恥ずかしさみたいなものは全然なかったですよ」と屈託ない様子で語る。本書の中では始めての水着姿も披露しているが、「デビューして以来、アイドルという形にはなりたくなかったのでグラビアは避けてきたのですが、今回は21歳で最初で最後ということで頑張りました」とのこと。実際、この撮影は3月に葉山の海で撮影したそうで、本書の中では使われていないが、海の中にも入ったりと、寒さの中で大変な撮影だったそうだ。
6月15日から公開となる初主演作『案山子』は、伊藤潤二の原作を鶴田法男監督が映画化した国産ホラー作品。実は野波さんは、ホラー映画は大の苦手で観る機会も少なく、話を受けた時には少なからぬ戸惑いを感じたそうだ。しかし、実際に撮影に入ってみると、素敵なスタッフと共演者の方々に恵まれ、楽しみながら撮影にのぞめ、主役をやることを気負わずに演じられたそうだ。「私が演じるのは、ブラザー・コンプレックスのヒロインで、ホラー映画ですがラブ・ストーリーの要素もあり変ったお話です。女性の方にも観やすい作品だと思います。」と語った野波さんの言葉通り、『案山子』はすれっからしのホラーマニアから普段はホラーを観ない女性層まで幅広い層にアピールする間口の広い作品となっているので、こちらも映画ファンは楽しみにして欲しい。
執筆者
宮田晴夫