東京・渋谷Bunkamuraで行われていた第15回東京国際映画祭が11月4日、クロージングを迎えた。10日間の動員数は6万5000人強。クロージングセレモニーは映画好きを自称する桜田義孝経済産業大臣政務官の挨拶に続いて、コンペティション作品の発表授賞式が行われた。賞金1000万円(!)の栄えある東京グランプリ・東京都知事賞はイスラエル出身のニル・ベルグマン監督「ブロークン・ウィング」に決定。審査委員長のリュック・ベッソン氏は「(グランプリほか受賞作を)7作品しか選べないのが残念。12作品、全てが素晴らしかった。全ての作品におめでとうを言いたい」とコメントした。







第15回・東京国際映画祭コンペティション部門・受賞作品は以下の通り。
▽東京グランプリ・東京都知事賞(賞金1000万円)「ブロークン・ウィング」(ニル・ベルグマン監督)
▽審査員特別賞(賞金200万円)「ホテル・ハイビスカス」(中江裕司監督)
▽優秀監督賞(賞金50万円)「バーグラーズ 最後の賭け」(カルロ・ローラ監督)
▽優秀脚本賞(50万円)「希望の大地」(ジェイソン・ゼノポルス)
▽優秀女優賞(賞金50万円)「アンジェラ」(ドナテッラ・フィノッキアーロ)
▽優秀男優賞(賞金50万円)「荒野の絆」(グラハム・グリーン)
▽優秀芸術貢献賞(賞金50万円)「恋人」(撮影:シャオ・ダン)。
また、アジア映画賞受賞作品はアソカ・ハンダガマ監督の「この翼で飛べたら」で、渋谷地区委員会から100万円と賞状が、渋谷区から賞状とトロフィーが送られた。
なお、審査委員は委員長のリュック・ベッソン氏のほか、撮影監督で映画監督でもあるジャック・カーディフ氏、衣裳デザイナーの黒澤和子さん、映画監督でプロデューサーのリー・チー・ガイ氏、映画監督のパク・チャヌク氏。ベッソン氏は「私の人生を変えたのは『影武者』です。その監督の娘さんと審査員ができるなんて光栄でした」と語った。

執筆者

T/M

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