「東京マリーゴールド」試写会で市川監督ら舞台挨拶 “味噌汁もおいしく映っています”
期間限定付劇的東京大恋愛!?「東京マリーゴールド」の一般向け披露試写会が5月8日、渋谷クロスタワーホールで行われました。上映前には市川準監督、主演の田中麗奈さんをはじめ、樹木希林さん、小澤征悦さん、林真理子さんが舞台挨拶。味の素「ほんだし」発売30周年記念作品でもある本作品。CM、映画と同じキャスト(田中麗奈・樹木希林)を使って全く別の雰囲気を作り上げた市川監督は「今日、味の素の方も来てらっしゃるんでドキドキしてるんですけど…(笑)。CMとは大分変わっているかと思います。ただし、味噌汁はおいしく映っていますので…」とコメント。これに対し、樹木さんは「私はおもねるタイプなんで(笑)、もっと味噌汁出そうよ、なんて言ってたんですけどね」。切ない恋とおいしい味噌汁、あなたはどっちを取りたいですか?
アメリカに彼女がいる男に惚れてしまい、「1年間でいいから付き合って」と言ってしまい…。「東京マリーゴールド」は傷つくとわかっていながら、つらい恋に飛び込んでしまう女の子のお話。「麗奈さんに“1年でいいから付き合って”なんて信じられないって言われたんですよ」(原作の林真理子さん)。そんな女の子をけなげに演じた田中麗奈さんは「気持ちはわかります。でもなるべくなら選びたくない(笑)」。現実はともかくとして、「役について考えるのも、撮影中もずっと楽しかった」と言う田中さん。恋人役を演じた小澤さんも「麗奈ちゃんは可愛かったですよ」と即答するも、樹木希林さんに「タイプじゃないって言ってたじゃない」のツッコミを入れられ、ちょっと焦っていたような。
樹木さんによると市川監督はしつこい、とか。「暗〜い声で言うんですよ。“もう1回、やろう”、“もう1回やろう”ってね(笑)。でも、映画は全て監督の力なんですね。私なんかいい加減だったのに完成した映画を観てびっくりしましたもの。私ってこんなに上手かったっけって(笑)。麗奈ちゃんもそう思ったでしょ」(樹木)。これには麗奈ちゃんも頷かざるを得ないのでした。
本篇では実際にオンエアしたキャッチボールのCMを挿入。「今って若い恋人たちがキャッチボールしなくなってますよね、精神的な意味で。投げたら投げ返してくる、そんなつながりを大切にしてほしくて入れてみました」(市川準監督)。
執筆者
寺島まりこ
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作品紹介
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