京都府出身の西山真来さんは、
『へばの』(監督・木村文洋/09)でデビュー。
『乃梨子の場合』(監督・坂本礼/15)、『夏の娘たち~ひめごと』(監督・堀禎一)、『月夜釜合戦』(監督・佐藤零郎/18)、『寝ても覚めても』(監督・濱口竜介/18)、『東京の恋人』(監督・下社敦郎/19)、『SHELL and JOINT』(監督・平林勇/20)、『スパイの妻』(監督・黒沢清/20)などの作品に出演してきた。

いまおかしんじ監督の新作『れいこいるか』では、一人娘を亡くした夫婦の夫・太助(河屋秀俊)の師匠(?)となる天才卓球少年の母親を演じた西山さん。ワンポイントの出演ながら鮮烈な姿をスクリーンに残した。
舞台挨拶では、感覚に素直であろうとする姿が印象的だった西山さんにお話を伺った。

――舞台挨拶でいまおか監督の作品が好きだという熱い思いが伝わってきましたが、どういったところに惹かれるのでしょうか。

西山:どこかって聞かれると、なんとも言葉で言えなくて(笑)。昔から作品は観ていたけど、『彗星まち』をリバイバルで観た時に、その時にもう…やばい!と思って(笑)。その後追いかけるように観ましたね。ここ数年なら『川下さんは何度もやってくる』とか。

――そこまで夢中にさせるのは何だと思いますか?

西山:何が好きかと言われると、よくわからないんです。今日の舞台挨拶で言ったように「優しい感じ」って言うか。自分で気づいてへんかったけど、しんどかったことを気付かせてもらえるんです。それとはまったく別の、気付いていなかった恐ろしい考えにも。そういう感じが好きなのかもしれません。

――いろんな視点に気付かせてもらえるような感じでしょうか。

西山:そうですね。何なんですかね。単純に話が面白いとか、人の動きも面白い。変な感覚になるのが好きなのです。

――今回は天才卓球少年の母親を演じられましたが、どういう女性だと思われましたか。

西山:最初は、この人の人生はお先真っ暗なんじゃないかと思っていたんですけど、完成して観てみると、結構意外と力強いところもあって、20年後に息子が、「お母ちゃんは結構元気ですよ」みたいに普通に言えるような。新しい生き方を自分で見つけられる人なんじゃないかなーって勝手に感じました。

――拝見して色っぽい感じもあるし、母性も見えるし。一瞬のことですが、複雑で面白い印象がありました。

西山:凄く楽しかったです!

元町映画館の舞台挨拶にて

――出演している時と、観客として観る時の感覚は違いますか。

西山:そうですね。今回も出演は本当に少しだったんですけど、元町映画館でも言ったように、結局考えていたことと全然違う動きや喋り方をして、違う感じで終わったのが自分としてはすごく面白くて。

――それは監督から具体的な演出がある感じではなくて、段々出てくるような?

西山:何か方向はあったんだと思います。それでやっていくうちに、こんな声が出た、みたいな(笑)。

――ドスの効いた感じというか。

西山:結局そういうふうになったんですけど、最初はにこやかなお母さんだったような覚えがあるんです。そういう意味では、観る方も演じる方もどっちも冒険させてもらえる旅みたいです。めっちゃ受け身ですね(笑)。

1月に行われた『れいこいるか』神戸お披露目会にて。助監督を努めた女池充さんと。(西山さん提供)

【映画『れいこいるか』関西上映情報】

元町映画館 8/28(金)まで。
[舞台挨拶]
8/21(金)17:20回上映後 田辺泰信さん、上野伸弥さん

シネ・ヌーヴォ 8/28(金)まで。※8/15(土)からシネ・ヌーヴォXにて上映

京都みなみ会館 8/14(土)~8/27(木)まで。

執筆者

デューイ松田

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