本作は2018年4月よりBSジャパンにて放送された、 蒼井そらテレビドラマ初主演作。 蒼井さんが新妻、 復讐に燃える逃亡犯、 そしてセクシーな売春婦など体当たり演技を披露し、 「TVer」ランキングで1位を獲得するなど話題となったノンストップエンターテインメントです。
今回行ったインタビューでは、 初主演で感じたプレッシャー、 撮影時の裏エピソードについて、 またDVD購入者の抽選特典として実施される、 ファン待望の私物サイン会についてなど、 DVD発売を控えた今だからこそ話せる裏話をたっぷりと語って頂いております。

<10月2日発売 『逃亡花』主演 蒼井そら インタビュー>

――最終回の放送の際に、 いろいろ思い出して泣きそうだとツイートされていました。
蒼井:最終回の放送のときもそうですし、 放送前に、 最終回の出来上がりを見せていただいたときも、 いろいろなことがあったな~と感じました。 2か月間の撮影だったけれど、 咲子としていろんな経験をして、 それが終わったんだなと。 すごく感情移入して。 実際の放送も、 泣きながら見ました。

――連ドラ放送時の周りからの反響はいかがでしたか?
蒼井:BSを見られない友達も多かったのですが、 今はテレビポータルの「TVer(ティーバー)」でも見られるので、 毎週楽しみにしてるよ!と言ってくれる人が増えました。 すごく嬉しかったですね。

――そしていよいよDVD化されます。
蒼井:見ていてくれた人、 見逃した人、 気になっていたけれど見ていなかった人、 いろいろな方がいると思いますが、 改めてみなさんに手に取ってもらい、 「逃亡花」の世界がもっと広がっていったらいいなと思います。

――主演作です。 最初はプレッシャーがあったということですが、 オファーがあったときのことを振り返ると?
蒼井:やはり主演ということで、 プレッシャーはありました。 久しぶりの日本でのドラマ、 日本語のお芝居でのドラマだったんです。 ずっと英語や中国語でお芝居をしていて、 ちゃんとセリフを言えているかな、 感情がちゃんと入っているかなといった思いがどうしてもありました。 「逃亡花」で日本語でお芝居をして、 自分のなかでいろんな解釈をして、 いろんな表現ができるなと再認識しながらお芝居ができました。

――咲子さんは、 出会う人々みんなを魅了していきますが、 どんな女性だと感じましたか?
蒼井:咲子は、 すごく活発で明るいといったタイプではないのですが、 芯がちゃんとあって、 思いが強い。 まっすぐ進む子だなと感じました。 私自身はがさつで活発なほうなので、 全然性格が違うなと思いながら役作りをしていました(苦笑)。

――共通点はありましたか?
蒼井:人を信用しすぎるところですかね。 そこは咲子と同じかなと思います。

――咲子のこんな部分に惹かれたといったところはありますか?
蒼井:生い立ち含め、 咲子は結構大変な人生を背負ってきているんです。 もっと荒れてしまうこともあると思うのですが、 咲子はすごく優しい子に育っている。 そのなかで芯の強さや、 曲げない姿勢を貫いていて、 かっこいいなと思いました。

――愛の強さもすごいですよね。
蒼井:そうですね。 咲子は夫しか知らないんだと感じました。 だからこそ純粋で、 彼しかいないという感じで突き進めたのかなと思いましたね。

――実際の撮影はタフなものも多かったと思います。 特に覚えていることは?
蒼井:1日中走っていたことがありました。 何回も、 何回もダッシュして、 素足に底の薄いスニーカーだったので足の負担がすごかったです。 ちょっと涙目でした(苦笑)。 ゲリラ撮影だったので、 人の通りや車の通りがあるたびに撮り直しになり、 3時間くらいずっと走っていた感覚でした。 肉体的に大変でしたが、 気合を入れて頑張りました!

――衣装さんのいない現場だったというのは本当ですか?
蒼井:そうなんです。 衣装を用意してくださる方はいるんですが、 現場にはついていなくて。 だから、 たとえば下着とかはこの中のどれにする?とか、 みんなでワイワイしながら選んでいました(笑)。 衣装さんだけでなく、 照明さんもいなくて、 みんなが手分けをしながらやっている現場だったので、 よけいに和気あいあいとして距離感の近い現場でした。

――特典映像として収録されている、 佐藤監督、 森田プロデューサーとの座談会を拝見し、 さぞかし楽しい現場だったのだろうと感じました。
蒼井:懐かしいと感じるほど時間は経っていないのですが、 (今回の座談会のように)こうしてよく喋っていて本当に楽しかったですね。 監督の(佐藤)源太さんも、 森田プロデューサーにも13年前のドラマ「嬢王」からお世話になっていたので、 また一緒にお仕事ができて、 嬉しかったです。

――座談会では裏エピソードもたくさん語られています。
蒼井:はい。 裏の話を聞いたら、 本編をちゃんと見られますかね?(苦笑) ぜひ、 一度本編を見たあとに、 楽しんでもらいたいですね。 また違う視点で見られて、 おもしろいと思います。

――共演者もステキな方でした。 ルポライター竹田を演じた大浦龍宇一さんの印象は。
蒼井:一番最初に一緒にお芝居をしたのが、 大浦さんで、 学ぶところがたくさんありました。 すごく引っ張ってくれる役者さんで、 大浦さんとお芝居をしていると、 咲子のスイッチがめちゃめちゃ入りました。 憎たらしいとか、 悔しいといった感情を引き出してくださる。 自分が作っていったというよりも、 大浦さんに引き上げていただいた感覚がとてもありました。

――咲子を追う刑事の伊崎を演じた永澤俊矢さんとは、 関係性がどんどん変わっていきます。
蒼井:永澤さんとは、 追う側と追われる側だったので、 最初は全然一緒の芝居がありませんでした。 大柄な方でちょっと強面な感じもありますが、 「そらって、 スマホに詳しいよね?」って話しかけてくださって。 どこからその情報を?と思いながら、 「俺、 スマホを変えたんだけど、 設定が全然分からなくて」とおっしゃるので、 教えたことがありました。 ちょっと怖そうに見える永澤さんが四苦八苦している姿をみて、 すごく可愛らしい人だなと思ったのを覚えています(笑)。 後半には、 すごく仲良しになりました。 役者としても、 怖そうななかに、 やさしさを滲ませることのできる人だなと思いましたね。

――永澤さんとのシーンもそうですが、 セクシーなシーンが結構ありましたね。
蒼井:最近はあまりセクシーなシーンを演じることがなかったんです。 だから、 久しぶりに戻ってきたなと(笑)。 やってやるぞ!これは自分の特技だぞ!どうだ!みたいな感じで現場にいられました(笑)。 ここはもう任せてくださいという気持ちで挑んでいました。

――改めて、 咲子として生きてみた感想は?
蒼井:壮絶だなと。 夫が殺されて、 その罪を着せられてしまった。 そんななかでよく逃げられたなと。 最後まで進み続けて、 いろんな経験をしたうえで迎える、 最終回に収められた桜のシーンがすごくよかったです。

――蒼井さんはアジア圏でもすごく人気ですが、 今後、 日本でも海外でも、 こうしたジャンルや役柄をやりたいといったものはありますか?

蒼井:コメディがやりたいですね。 でも笑い上戸なので、 笑いをこらえるのが大変かも。 お芝居で一番大変なのは、 笑いをこらえることだと思うんですよ。 でも、 コメディもぜひやりたいです。
「逃亡花」も笑いのあふれる現場でしたが、 お芝居の内容はシリアスでした。 コメディの場合はお芝居のやりとり自体がおもしろくて、 そこにさらにアドリブが加わったりすると、 耐えられなくなりそうで(笑)。 でもそういうのもやってみたいですね。

――いろんな作品に出演されてきて、 女優業の醍醐味をどんなところに感じますか?
蒼井:やはり自分とは違う人の人生を演じられる、 疑似体験できるというのはすごく不思議でおもしろいですね。 もちろん、 自分が経験していないことを演じるのは大変ですが、 いろいろ勉強したり、 キャラクターの感情を考えたりするのは楽しいです。 日常生活でも喜怒哀楽をすごく大切にしていて、 本当に怒ったときに感じる、 言葉がでなかったり、 手が震えるといった感情は、 お芝居に使えるなと感じたりします。 そう思っている自分に、 お芝居にはまっているなと感じますし、 やめられないなと思います。

――女優として、 女性として、 どんな大人の女性になっていきたいですか?蒼井:女優としては、 とにかくいろんな役柄を演じたいです。 女性としては、 20代後半くらいの自分から比べると、 今回の咲子もそうですが、 ちょっと落ち着いた役ができるようになり、 私自身も少し大人になったのかなと思います。
着物を着こなせる人になりたいということもずっと思っていたので、 今回、 咲子として着物を着られて、 年相応になってきたかなと思えました。 これからはもっとしっとりとした役をやりたいし、 そのためにも私自身がそうした表現のできる女性になれたらと思います。

――ふたたび特典映像についてお聞きします。 浜松で蒼井さんが現場に差し入れを買っていったときの映像が入っているそうですね。
蒼井:浜松で2日間撮影したのですが、 空き時間に、 観光も含めて何か差し入れを買いに行こうということになり、 それで、 その様子をDVDに入れてしまおうと(笑)。 うなぎパイの工場に行ったのですが、 社会見学みたいでした。 私は工場の機械や、 工程を見るのが大好きで、 「一生、 見ていられる!」と大興奮でした。 そんな姿も入っていると思います。

――さらにDVD購入特典として、 蒼井さんが私物にサインをしてくれるイベントの応募券が入っています。
蒼井:DVDを購入して応募してもらって、 当選した人が来られるイベントになっています。 これまでもサイン会はやってきましたが、 何か私の商品にサインをするという形でした。 私物にサインをしてほしいというリクエストはずっとあり、 今回はなにか私物1点にサインするイベントになるので、 みなさんからの要望についに応えられるかなと思います!それに、 サイン会自体、 7、 8年ぶりなので、 ぜひ皆さんに来てほしいです。

――最後にリリースに向けてひと言お願いします。
蒼井:「逃亡花」は4枚セットですが、 すぐにDVDを入れ替えて、 続けて見てしまうだろうなと思います。 最後まで一気に見られる、 ハラハラドキドキできる作品です。 途中でやめられないと思うので、 気合を入れて見てください!


「逃亡花」放送情報
2018年4月14日より、 BSジャパンにて毎週土曜24:00~24:30放送 全12話
<ストーリー>
愛する夫と共につつましいながらも幸せな日々を送る若妻・咲子(蒼井そら)は、 夫を殺害され、 その罪を着せられ逮捕される。
無実を訴えるもその主張は通らない。 咲子は決死の覚悟で逃走し、 夫殺しの犯人を追う。 手がかりは、 殺害の直前に雨の中で見かけた背中に“女の能面の刺青”のある男。
追われながら生き抜くため、 そして真犯人を見つけるため夜の街に立つ咲子。 自らの体を売って男の背中を確認するためだ。 なんとしてでも刺青の男を見つけだし復讐する!咲子は全てを投げ打って夜叉となり犯人を追う。 そんな咲子を追う刑事・伊崎(永澤俊矢)やルポライター・竹田(大浦龍宇一)などが絡み、 逃走劇は驚きの展開に…。

『逃亡花 DVD-BOX』10月2日(火)発売 品番:HPBR-270  価格:15,200円 (税抜)
※レンタル同時リリース
【仕様】分数:本編約274分+特典映像約80分、 4枚組
【特典】■映像特典(80分)
・スペシャル座談会 with メイキング of 「逃亡花」 
・蒼井そら思わず感涙…の記者会見映像
・蒼井そら“差し入れ買い出しの旅”in 浜松
・番宣スポット集
・主題歌「自由」×「逃亡花」スペシャルPV
■封入特典
・スペシャルブックレット<永続特典>
・「逃亡花」DVD購入者限定イベント参加応募券封入(ファン待望私物サイン会実施)<初回限定>
【出演】蒼井そら/永澤俊矢/大浦龍宇一/冨田恵子
【監督】佐藤源太、 八十島美也子、 岸川正史
【脚本】三浦駿斗
【原作】「逃亡花」香川まさひと 作/和気一作 画(日本文芸社)

逃亡花公式サイト: http://www.bs-j.co.jp/nogarebana/
※DVD購入者イベント詳細は決定次第、 随時公式サイトにてご案内いたします。
ハピネットピクチャーズDVDページ: http://www.happinet-p.com/jp3/releases/hpbr-270
発売告知入り予告編

発売元:「逃亡花」製作委員会2018 販売元:ハピネット (C)「逃亡花」製作委員会2018