汚れた街の象徴である大物政治家を演じるのは、アカデミー賞俳優ラッセル・クロウ。彼に金も地位も奪われながら、腐敗した巨大権力にたった一人で闘いを挑む元警察官には、2度のアカデミー賞ノミネートを誇るマーク・ウォールバーグ。役者という天命を生き抜く二人の個性派俳優がついに初共演。凄絶な勝負のカギを握る女には、アカデミー賞女優キャサリン・ゼタ=ジョーンズ。監督は、『ザ・ウォーカー』など重厚な男のドラマ演出に定評のあるアレン・ヒューズ。
40 億ドルの裏金の行方に、予測不可能な裏切りが交錯、ノンストップで突き進むエンディングには、観る者もはまる最大のワナが待っている──!

本作でプロデューサーも務めている主演のマーク・ウォールバーグは、脚本を読んで「幾層にも重なる展開、登場人物、このストーリーの全てに即夢中になった。誰が何を誰にしようとしているのか探りたくなる、読み出したらやめられない複雑なストーリーだ。これは僕が幼い頃から父と一緒に観て育ったのと同じ類の映画で、それらを観て俳優になってこういう作品の一部になりたいと思ったんだ。」と、出演にとどまらず自らプロデューサーを買って出た理由を語っている。





Q: 本作のどこに惹かれましたか?
ウォールバーグ: 幾層にも重なる展開、登場人物、このストーリーの全てに即夢中になる。誰が何を誰にしようとしているのか探りたくなる、読み出したらやめられない複雑なストーリーだ。これは僕が幼い頃から父と一緒に観て育ったのと同じ類の映画なんだ。そして、それらを観て俳優になってこういう作品の一部になりたいと思った。だから実に面白いストーリーだと感じたよ。

Q:映画の中で彼はどういった状況からスタートするのでしょうか?
ウォールバーグ: 映画の一番始めのシーンでは、彼はまだ警官なんだ。そして次のシーンでは彼がスタテン・アイランドで浮気調査をしながら歩き回っている。彼は今の自分に満足していない。だから、市長に呼ばれて喜ぶ。以前ビリーが辞職する際、辞職できたこと自体がラッキーだったんだけど、市長は彼にある約束をしている。そして市長から呼ばれた時、彼は大都市に戻ってもう一度人生を変えるチャンスだと心を躍らせる。しかし、実際は違った。

Q: 市長から仕事の依頼を受けたことについて説明してください。
ウォールバーグ: ビリーはいい腕を持っている。システムが期待通りに働かなかったとき、後に何故ビリーが警察を去らなければならなかったかがわかるが、自分の手で正義を守らなければならないときがある。そして彼は市長に対していかに自分には才能があり、気にかけているかを再確認する機会を狙っている。それもあるし、加えて、再び橋を渡ってニューヨークに戻れる。それはもう少しワクワクする、意味を見いだせる場所なんだ。彼が掘り下げ始めると、市長は自分が失敗を犯したことに気づくものの、まだ他の手を準備しているんだ。そこで彼は何とかしなくてはならないと立ち上がる。彼は人に利用されるがままになっているようなタイプじゃなんだ。

Q: ビリーはホステラー市長を過小評価していたのでしょうか?
ウォールバーグ: 彼は過小評価してはいなかったと思う。彼はただ市長を信頼しているんだと思う。彼は市長を信じている、この選挙で選ばれた人物が正しいことをしていると。市長はニューヨーク市民が住みやすい街を築こうとしている。彼はそう信じているんだ。
 
 
 
 

執筆者

Yasuhiro Togawa

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