ラスト10分号泣必至! 最高の感動サプライズムービー誕生!!

生きる希望を失ったサンマンは何度も自殺を図るが、なぜかいつもうまくいかない。ある日、運ばれた病院で目覚めたサンマンは、4人の一風変わったゴーストにとり憑かれてしまったから、さぁ大変!!彼らを成仏させるため、仕方なく願いごとを叶えてあげることに。そんなとき、病院で出会った看護師ヨンスにひとめぼれ。偶然か必然か、ゴーストの願いごとを叶えていくうちに、ヨンスとの距離が近づいていくが…。
そして、最後の願いごとを叶えたサンマンに訪れる、人生最高のサプライズとは!?
“人生の孤独”と“大切な人がそばにいる幸せ”という普遍的なテーマを笑いと感動で描いた本作は、「大笑いしながら、今生きていることへの幸せを感じることができるコメディを作りたい!」というキム・ヨンタク監督のメッセージどおり、人生の愛おしさに気づかせてくれる。たくさん笑って、思い切り泣けて、人生を変える感動がここにある!




Q:オチがすばらしい作品で、シナリオの力が非常に大きいという評価をどう受け止めていますか?
ありがたいお話ですが、演出を初めて経験する立場では演出力が不足しているという意味にも捉えられますよね(笑)。映画シナリオ作家として9年間活動してきました。毎回同じように起承転結の構造で流れていくシナリオが大嫌いだったので、構造も全く新しいものに挑戦したかったのです。

Q:本作のアイデアが浮かんだきっかけは?
さびしい人間がさびしくなくなる方法は他人と会うことです。なので、他人と会ってさびしくなくなるという話を作りたいなと思ったのです。大きな枠組みができてすぐに話を構成することができましたが、初稿が完成するまで約3ヶ月もかかりました。前半に重点を置かず、終盤に最大のポイントを持ってこられるようシナリオ作業と演出を行いました。2回、3回見た後でもつじつまが合うよう伏線に気をつけたのです。

Q:シナリオ作家として長く活躍された後、念願の監督デビューとなりましたね。
口ではシナリオが大事だと言われますが、現場では監督の演出で進行していくのが現実で、剥奪感が大きいです。実際に監督をしてみると、シナリオの作業が一番大変なように思えました。そのような影の部分への評価がなされないことが悔しいですね。

Q:初監督はいかがでしたか?
新人監督なのに周囲からどんなに言われたことか。私に振り回されるとか、いろいろ干渉しすぎるとか。しかし、みんなからの信頼があり何とか完成できました。すべてのスタッフが全力をかけて取り組んでくれたおかげです。今の段階の最善を尽くせたと思います。チャ・テヒョンさんもやり残したことはないと言ってくれました。

Q:撮影現場で思い出に残っているエピソードを教えてください。
海のシーンで、5月で水温が低く、何度も撮り直しているうちに、チャ・テヒョンさんが悪寒がするということで倒れそうになりました。しかし、まだ撮影シーンが残っていて。「撮影しなかったら後悔しそうだ」と話したら、チャ・テヒョンさんが震えながら「わかった」と。映画をみると彼が震えているのがわかります。

Q:俳優陣の演技はいかがでしたか?
全俳優がやりにくい監督だと話していました。既存のコメディを撮るのとは違った演出をしますから。チャ・テヒョンさんもはじめはとても大変そうでした。普通の監督はもっと笑わせようとするはずが、私が抑えたのです。私が理解しているチャ・テヒョンという俳優はとても深みのある表情ができるのに、コメディ路線ばかりでとても軽く見えていて、ずっと惜しいなと思っていたのです。チャ・テヒョンさんにはこの映画を通して一番シリアスな表情を見せてあげると約束しました。

執筆者

Yasuhiro Togawa

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