あの「マッハ!」チームがまた新たなる伝説を生み出した。
今度はなんと7人!アクション危険度、極限値!!!!!!!
ムエタイ、テコンドー、ラグビー、サッカー、体操、そしてセパタクロー。
タイ王国が誇る本物のアスリートたちが己の肉体1つで敵と戦う!!
ノーワイヤー、ノーCG、ノースタントは当たり前!危険当然、待ったなし!
全て本気のガチンコ勝負!!
掟破りな危険度&興奮度の映画を作り出したパンナー・リットグライ監督、そして決死のアクションに果敢に挑んだデュー役のダン・チューポン、ニュイ役のゲーサリン・エータワッタクンに本作『七人のマッハ!!!!!!!』の撮影中の苦労や、危険を冒してまでやるアクションへの想いなどを切々と語ってもらった。

$RED ☆『七人のマッハ!!!!!!!』2006年12月3日、シネマミラノ他全国ロードショー $






−−どうしてスポーツとアクションを融合しようと思ったんですか?
パンナー監督:目新しいアクションを撮りたいと思ったんですよ。色々なアクション映画がありますが、体操選手は元々身体能力があるので、これをアクションにしたらすごく面白いんじゃないかと思ったんです。

−−ダン・チューポンとゲーサリン・エータワッタクンをキャスティングした理由と彼らの魅力を教えて下さい
パンナー監督:ゲーサリンを選んだのは、タイのテコンドー国体選手であった事と、ご覧の通り他の選手より顔がきれいだったんですよ。その他にもかっこいいアクション、優美なアクションができる所が観る人を魅了するだろうと思ったんです。
ダンは、元々私のスタントチームに入っていたんです。私のスタントチームにはデビュー前のトニー・ジャーもいたんですが、私がトニーに教えたことをトニーがダンに教え、鍛えたのです。ダンは他のスタント仲間よりも能力が飛びぬけていて、『マッハ!』でもスタントマンをやっていました。そこで『七人のマッハ!!!!!!!』のプロデューサーが「彼、いいじゃないか!」ということで今回主役に決まったのです。
ダンの魅力はやっぱり能力もそうですが、アクションバカな所(笑)。私たちの映画の魅力って、とにかく危険なアクションシーンを彼が勇気を持ってやってくれた所だと思います。

−−この話が来た時の気持ちは?
ダン:嬉しかったです。俳優になるなんて思っていなかったし、スタントマンの1人としてパンナー監督やトニー・ジャーと一緒に仕事ができるだけで十分だと思っていたので、こういった映画の主役に選ばれたことは僕にとって人生の最高の収益になったと思ってます。

−−危険なアクションで役者に不安は?又、その不安を監督はどのように解消したのか?
ダン:提案されたアクションで怖いと感じたものはありましたが、撮影前にもワークショップがあったし、毎回シーンを撮る前にスタッフに訓練してもらって万全な安全対策をしてもらったので。今、次の映画に備えてやっている準備の方がもっと危険になってます(苦笑)。どうすればもっと安全な対策がとれるかというのはスタッフがすごく考えてくれ、監督が100%の安全対策を考えられなければ、“絶対に撮影はするな!”とおっしゃってくれました。
パンナー監督:アクションデザインを考えたらどうすれば安全対策をとれるかということをスタッフに十分考えさせました。俳優にもちゃんと対策がしてあることを確認してもらったから自信もつき、恐怖心も自然と薄らいでいったのだと思います。

−−本作でトニー・ジャーからアドバイスは?
ダン:撮影中、実はお互い忙しくてあまり会えなかったんです。でも、たまに会うとアクションテクニックをいつも教えてくれました。その他にもたまに一緒にトレーニングする機会があれば、言葉で教えてもらわなくてもこっそり見てテクニックを盗み、自分で応用してみたりしたこともあります。

−−1番大変だったシーンは?
ダン:アクションシーンは全部難しかったけど、敢えて言うなら火の棒を使って森の中で戦うシーンです。この撮影は2晩もかかりました。熱かろうが何しようが監督の“カット!”の声がかかるまでずっと演技をしなきゃいけなかったのが辛かったです。

−−いつも危険に晒されているこのような仕事をなぜ続けようと思うのか?
ダン:理由は3つあります。1つは本当に好きだから、2つ目はこれが自分の職業だと決めたから、3つ目は自分の人生を良くすることだから。それは自分のことだけでなく、家族や後ろで支えてくれてるスタッフのためでもあります。つまり、これができなければチャンスを逃してしまうからやるしかないんです。あともう1つは観る人に夢というか、娯楽を与えたいからですね。
ゲーサリン:元々私はアクションが好きだったし、自分の好きなことに挑戦するのはすごく充実感がある。だって実生活ではこんなことしないでしょ?(笑)。だから自分がやりたいと思ったことができて、すごくハッピーでした。

−−『マッハ!』との1番大きな違いは?
パンナー監督:脚本の違いとしては、『七人のマッハ!!!!!!!』は愛国心や団結というものを描いていると思います。アスリートたちは元々国のためにスポーツをする存在ですよね。今回、例えばあんな残虐なシーンがなければ正義のエネルギーは爆発しないと思うんです。だから本作の特徴と言ったらリアルアクションと危険なスタントシーンだと思います。
ダン::どうしてあんな残虐かと言うと、観客にテロリストたちに対する怒りを爆発させてほしいからなんです。そして僕らが悪と戦うところでスカッとしてもらいたいという想いがあるんです。

−−最近日本でタイ映画が数多く上映されるようになってきました。これについてどう思う?
パンナー監督:本当に嬉しいですよ。私が映画製作に携わった頃は、外国でタイ映画を上映するのはとても難しいと聞いてたんです。でも今は、日本だけでなく香港・フランス・アメリカなど色々な国で上映されてますよね。こんなに小さな国の映画が外国に出て行き、映画を通してタイという国やタイ人の能力を知ってもらうのはすごく嬉しいことです。日本の皆さんにも“ありがとう!”と申したい。
ダン:以前と比べるとタイ映画市場もすごくハイテクになってきたし、すごく良い人材が出てきたと言うことで外国に認められ、外国で上映できるようなタイ映画が沢山作られるようになってきたと思います。以前のタイ映画産業は本当にドメスティックなものばかりだったけど今では、日本・アメリカ・ヨーロッパ各国で上映されていてすごく誇らしいと思う。
ゲーサリン:私もすごく嬉しい。タイ映画が世界中に出て行くのは。それに実際に日本に来てみるとすごくタイの文化を与えていると感じました。日本でムエタイを習っている人が多いことにびっくりしたからです。こうやって世界の人たちがムエタイに興味を持ってくれるとすごく嬉しいし、本当に“ありがとう!”と言いたい気持ちになりますね。

執筆者

Naomi Kanno