ディズニー映画不滅のミュージカル・ラブストーリー『美女と野獣』が未公開のミュージカル・シーンを加え、アイマックス・シアター用ラージ・スクリーン・フォーマット版に進化し、2002年1月1日より全世界のアイマックス・シアターで同時公開される。
 このディズニー・ファンならずとも期待が高まる『美女と野獣−ラージ・スクリーン・フォーマット版−』が、東京国際映画祭の協賛企画として開催された“ウォルト・ディズニー生誕100周年”記念「ディズニー映画祭」のクロージング作品として、11月3日東京アイマックス・シアターにおいて全世界に先駆けてのプレミア上映が行われた。
 各界の著名人からも注目を集めていたこの日のマキシマム・プレミア、セレブリティの姿も目に付き、親子揃ってのディズニー・ファンとして有名な小泉純一郎総理の御長男、小泉考太郎氏も来場、クロージング・セレモニー出席のため来日していたウォルト・ディズニー・カンパニー副会長ロイ・E・ディズニー氏と感激のこもった強い握手を交わした後、作品を楽しんだ。








 明かりの消えた満席の場内に、不滅の主題歌“Beauty And The Beast”が流れ出すと、巨大なアイマックス・スクリーンの手前に、豪華な真紅の絨毯を惹きつめたような舞台がせりあがり、そこには黄色いドレス姿のベルとビーストの姿。武骨なそぶりのビーストを優しくリードするベル。二人のキャラクターによるダンスを、うっとりと見入る会場のファン。映画祭のフィナーレに相応しい、素敵な贈り物だ。
 二人のダンスが終わり、明るくなった舞台には、ロイ・E・ディズニー氏が登場した。ロイ氏はウォルト・ディズニーの甥にあたる方で、現在のウォルト・ディズニー・カンパニーの副会長をされている。クロージング上映に集まった満員の観客に向って、丁寧に御礼の言葉を述べたロイ氏「多分、皆さんの中には今回はじめておいでになった方もいらっしゃるかと思いますが、これからも何度も足を運んでいただけると嬉しいです」と挨拶、そしてウォルト・ディズニーとその作品について語った。
 「今年はご存知のとおり、ウォルト・ディズニーの生誕から100年、こうして盛大にお祝いできたことを光栄に思います。生前のウォルトが言っていた言葉なのですが、彼は「私たちは子供のために映画を作るのではない。人間は誰しも、子供の心を持っている。そうした心を持っている人たちに向けて映画を作っているんだ」とよく言っていました。そういう意味で、皆さん是非子供の心を持って作品を楽しんでいただけたらと思います。大きなアイマックス・スクリーンで作品を楽しんでください」。
 ロイ氏の言葉に、会場に集まった子供の心を失わない人たちから大きな拍手と声援が贈られたのに続き、いよいよ世界初のプレミア上映が開始されたのだった。

なお、『美女と野獣−ラージ・スクリーン・フォーマット版−』は、2001年1月1日よりアイマックス・シアターにて全世界同時公開される。

執筆者

宮田晴夫

関連記事&リンク

作品紹介