「女子高生の皆さん、自分が生きている意味、人との出会い、いろんなことに感謝して楽しんで生きてください」(加賀美早紀さん)。100万部を超えた飯島愛の自叙伝「プラトニック・セックス」が10月20日、東宝洋画系でロードショー公開となった。女子高生だらけのニュー東宝シネマで主演の加賀美さんは冒頭の挨拶を。このほか、当日は松浦雅子監督、オダギリジョーさん、野波真帆さん、加勢大周、阿部寛さんが檀上に上がった。ちなみに先ごろはテレビ化もされた同作品、松浦監督曰く「映画は全く違うストーリーです。より痛みという部分に焦点を当てました。十代の皆さんに共感して頂き、対話のきっかけになってくれれば嬉しいです」。

※同作品は10月20日から1週間、女子高生は入場料1000円のサービス!!









本作がデビューの加賀美早紀さんは12083人のオーディションで愛役を勝ち取った。「撮影が始まって、公開まであっという間でした。わけがわからず、いろんな人に迷惑を掛けてしまいましたが…」。愛をキャバクラへ、AVの世界へと引き入れる男を演じた加勢大周さんは「いやー、読み合わせの時、僕にガン垂れてたんですよ(笑)」と秘話を公開。「怖かったんですけど、撮影に入るうち、加賀美さんどんどん成長していって…。ああ、女優が育つってこういうことなんだなって、実感しました」(加勢さん)。
恋人役を務めたのは人気急上昇中のオダギリジョーさん。「この作品観て涙した人、きっと僕にはかないませんよ。タイトルが出る前に泣いてしまいましたから。」司会などもこなす俳優だけに独特のトークが今日も冴え、舞台挨拶終了後には“観客の半数は僕の友達、仕込みしたんです”と軽口を飛ばしていた。
「芸能界にいなかったら、キャバクラに行ってたかも(笑)」というのは若手演技派の野波真帆さん。№1キャバクラ嬢を演じるに当たって、実際に訪れたキャバクラで感じたのは“今、自分のいる世界にそっくり”ということだった。
昨今、芸歴の幅広さを見せつける阿部寛さんはいいヤツなのか、悪いヤツなのかわからない石川という男を演じた。阿部さん自身、彼のキャラクターを掴むのは難儀だったようで「衣裳合わせから何から、監督に頼りっきりでした(笑)。実はまだ映画観ていないんで、今日皆さんと一緒に観ようかとも思ってるんですが…。さっき、ロビーですれ違った女子高生が僕見てケラケラ笑ってたので、ちょっと心配です」。
花束贈呈の後は現役女子高生の「プラトニック・セックス」応援団が登場。舞台からはみ出しそうな大人数で写真撮影は大変だったよう。

執筆者

寺島まりこ

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