その実測歩行による<伊能図>がアメリカで発見されるなど、内外で注目が高まる伊能忠敬。伊能忠敬測量開始200年ほか各種の伊能忠敬に関連する記念行事が重なる中で、忠敬が測量旅行に出発するにあたり、必ず参拝し無事を祈願したという江戸深川の富岡八幡に、伊能忠敬銅像が建立され、その除幕式が10月20日行われた。
この日は、11月に公開される『伊能忠敬−子午線の夢−』で忠敬を演じた加藤剛さん、賀来千賀子さん、加藤大治郎さんらが、それぞれの映画の扮装で出席し除幕を行い、また作品のヒットを願って富岡八幡宮で祈願を行った。










穏やかな秋晴れの中、富岡八幡宮の参道には200名を越える人々が集まっている。11時前には、この日を祝して開催された記念ウォークに参加した600名を越える人達も到着。厳かな雰囲気の中、伊能忠敬研究会の代表幹事渡辺一郎氏の挨拶から式典はスタート、御祓の儀式などが執り行われたのに続き、左右を沢山の人々で囲まれた参道を加藤剛さん、賀来千賀子さん、加藤大治郎さんが測量隊員姿のお二人と共に登場。銅像建立に尽力された関係者の方々や、地元の小学校の児童と一緒に、伊能忠敬像の除幕を行った。銅像は忠敬が測量への第一歩を踏み出した姿で、高さ約220cmのブロンズ製。忠敬の背面の黒御影石には<伊能図>が彫られたもの。また、その左隣には真地球座標系採用モニュメントが併設され、まさに測量史の新旧を一緒に表現したものとなっている。
除幕後、加藤さんは、「20年前忠敬先生が測量の第一歩を踏み出したゆかりの地に、こんな立派な銅像が刻まれました。今の私達は、地図がなければ世界を思い浮かべることはできません。けれども、地図のなかった時代に全世界を思い浮かべた忠敬先生は江戸時代の地球人、いや宇宙人だったのかもしれません。これこそ先生の一生だという映画が完成しました。11月17日から東映系映画館で、あらたに歩きつづけますので、皆さんの力で宜しくお願いします」と挨拶。また、賀来千賀子さんは、「私は映画を観てまず感じたのは、伊能忠敬という人はすごい方だったんだなということで、そして忠敬さんを支えたお栄という役をいただいてあらためて光栄に思いました。丁度、撮影中に海外で伊能図が発見され、今日またこういう立派な銅像が出来て伊能忠敬さんに風が吹いていると思います。この風にのって映画もヒットしたらと思います。忠敬さんの測量は55歳からですから、皆さんも大きな夢と希望を持って頑張りましょう」と挨拶した。
なお映画の出演者一行は、鏡割りの儀式に臨んだ後、人々の歓迎を受けながら映画のヒット祈願を受けた。

なお、『伊能忠敬−子午線の夢−』は11月17日より、全国東映系劇場でロードショー公開される。

執筆者

宮田晴夫

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