サンダンス・NHK国際映像作家賞日本部門’99受賞、矢崎充彦監督作品『Go!』。17歳の熱血“激レア”ピザ・ボーイが、好きな彼女へ熱い気持ちを届けるため、東京から長崎まで1,300kmを宅配原付バイクで爆走するポジティブムービーの公開初日舞台挨拶が、10月6日(土)シネ・リーブル池袋で行われた。


この映画のポスターを描いたハピィ氏橋の個展「日本活動写真 オリジナルポスター展」(10月14日まで、入場無料)が行われているロビーを抜け館内に入ると、若い情熱とエネルギーに満ち溢れた映画らしく、客席は若い女性を中心に幅広いファンでびっしりと埋まっており、ゲストの登場を静に待っていた。





司会者の呼び込みで、主役・西野康助役の高田宏太郎と、康助が想いを寄せる年上の女性カメラマン・飯塚令子役の椋木美羽、そして矢崎充彦監督が順番に拍手とともに登場。

「たくさんの方に見に来てもらってうれしい。撮影で実際に走行したのは420kmくらいで、現場が楽しくかった」(高田)「他人から見たらばかばかしく思えたり、無謀だとわかっていても、時には自分の情熱のままに突っ走るのも悪くはないんじゃないかなと思わせる映画になっている。エネルギーを持て余している全ての方に見ていただきたいと思う」(椋木)、「この作品は、『高いけれど満腹にならない懐石料理』や『形はきれいでも味の薄い野菜』ではなく、『安いけれど肉がぶ厚いトンカツ』『形は崩れていても実が詰まっているトマト』のようなものを目指して作りました。その心意気に賛同してくれた素敵な活動屋がいっぱい集まってできた作品です。今は映画を作るのが大変な時代で、そういう人たちに応援してもらってここまで来ました。もしこの映画を見て面白かったと思った方は、ほかの人に映画の感想を聞かれたときは迷わず『100点』と言ってください。遠慮して95点とかは言わないでください(笑)。それがこの作品への応援になるし、これからサンダンス・NHK国際映像作家賞をこれから受賞する後輩たちのためにもなります」(矢崎監督)と、それぞれコメントした。


挨拶の後、作品に特別協力をした「PIZZA-LA」からピザのプレゼントもあり、粋なはからいに会場が笑顔で包まれながら舞台挨拶は終了した。

映画『Go!』は、シネ・リーブル池袋、横浜・西口名画座で“激レア”ロードーショー中。

執筆者

TAISUKE SAITOU