「美しすぎる海女さん」「美しすぎるタクシー運転手」……など、「美しすぎる~」という存在が話題になっている今、「美しすぎる議員」をフィーチャーした映画『美しすぎる議員』が3月16日(土)より公開されます。
見せられているものは真実なのか、偽物なのか。インターネットの発達によりあらゆるものの裏側が暴かれ、また反面、真実がより分からなくなっている中、“本当に大切なものを見つけることの大切さ”を伝える映画が完成しました!

本作は、日本テレビ「news every.」「きょうの出来事」「NNNドキュメント」、フジテレビ「NONFIX」「ザ・ノンフィクション」などテレビ番組の企画・構成・演出・プロデュースや、映画『レミングスの夏』、『花蓮~かれん~』の脚本・演出を担当する五藤利弘監督が、茨城県取手市の全面協力を得て撮影しました。

“美しすぎる議員”田中愛役で、『気球クラブ、その後』(監督:園子温)で女優デビュー以降、数々の映画・ドラマで活躍する人気グラビアアイドルの川村ゆきえが、美しすぎる議員の裏の顔を暴きたいと執拗に追いかけるドキュメンタリーディレクター・村上一朗役で、「ウルトラマンオーブ」宿敵・ジャグラスジャグラー役で人気を博した青柳尊哉がW主演します。

下北沢トリウッドにて3月16日(土)20:30〜の回の上映前に、川村ゆきえ、青柳尊哉、聡太郎、鈴木トシアキ、椋田涼、内藤忠司、五藤利弘(企画・監督・脚本・編集)による初日舞台挨拶が決定しました!


Q. 「美しすぎる議員」というタイトルはキャッチーですが、オファーが来た時は、どう思われましたか?

「美しすぎる」という言葉は一時世間に浸透したと思うんですけれど、「今か!」と思いました。それに向き合うというのはエネルギーがいるなと思いました。

Q. 青柳さんは、川村ゆきえさんが演じる、美しすぎる議員の裏の顔を暴きたいと執拗に追いかけるドキュメンタリーディレクター・村上役で、美しすぎる議員はタイトルロールで、ディレクターがストーリーの主人公ですが、演じていていかがでしたか?

台本には描かれていない部分を、(カメラマン役の)聡太郎君を含めて、監督と話し合いました。田中愛議員の村上が暴きたい本音って、世の中が見つめている本音なのかなと思って、難しくさせすぎなく、純粋な想いで動くしかないなと思いました。「美しすぎる議員」というのは虚像でしかないので、その虚像の向こう側に向かおうというのは心がけていました。

Q.川村ゆきえさんとの共演はいかがでしたか?

川村さんは長くこのお仕事をされている方なので、最初は僕自身も構えるところはあったんですけれど、とてもおおらかで柔らかく、器が大きい方だったので、一緒にやっていて安心感がありました。

Q. 一緒にドキュメンタリーを撮影するカメラマン役の聡太郎さんとの共演はいかがでしたか?

僕の方が1つ年が上なんですけれど、イメージと全然違う、笑顔の素敵な柔らかな人で、演じる上で受け止めるキャパシティーもとても広い人で、バディを組んでいて幸せでした。


Q. 本作で一番難しかったところはどこですか?

カメラマン役の聡太郎君が撮った映像を本編でそのまま使ったりしているので、ずっと(役者として)撮られているカメラと、自分たちが撮っているカメラで撮ろうとしていることの二重構造だったので、演じるということからどんどんどんどん剥がされていく感覚がありました。それが五藤監督の狙いかと思うのですが、踊らされていこうと思いました。苦労したというよりは、楽しんでいた部分かもしれません。

Q. 特に注目してもらいたい部分はありますか?

この映画は、ドキュメンタリーで触れている部分と、演じている部分が途中から崩れていっているんですよ。その気持ち悪さの正体が、僕ら自身が抱えている世の中に対する汚泥なのかなと思うと、いろんな人の見方の中で、一面を見つけられる映画になっているかと思います。

Q. 撮影中のエピソードは何かありますか?

取手市の方々に協力していただいて撮った議会のシーンは、嫌だなって思うものがちゃんと出ているのではないかなと思います。僕自身が議会を俯瞰で見ながら感じていたので、その嫌な正体の一部分を見ている方に垣間見せられればと思います。

Q.”美しすぎる何々(なになに)”という言葉については、新たに気づいたことはありますか?

このキャッチーな言葉を誰が作ったかわからないですけれど、これだけ女性軽視だとかいろんな言葉が叫ばれているものの起因になっている部分だなと思います。でも、みんなが当たり前に使うし、じゃあ差別ってなんだと議論すべきことの一つなんじゃないかと思います。(監督の)五藤さんが疑問に思った部分がわかる気がします。

Q. 読者の方にメッセージをお願いします。

見なきゃわからない映画だと思います。『美しすぎる議員』って、強烈なタイトルだと思うんです。その使い古されてしまった一瞬の花火みたいな「美しすぎる」という言葉の問いかけがあるような気がして、それを僕ら自身も撮りながら探していました。ずっと心に残る疑問符みたいなものを作れた映画だと思うので、ぜひそれぞれの疑問と向き合って、それぞれの答えを見出すきっかけになったらと思います。
 

■あらすじ

「美しすぎる議員」として世間で話題の元人気タレントの田中愛(川村ゆきえ)は、ひたすら地域密着型で懸命に日々奮闘していた。
そんな愛を、ドキュメンタリーディレクターである村上一朗(青柳尊哉)が取材にやって来る。
最初は単なるインタビュー映像だったが、村上のインタビューの方法は徐々に度が過ぎてゆく。四六時中愛を監視するかの様になり、「清くて美しい政治家」としての愛の姿に疑問を抱いている村上たち取材側は、愛の裏の顔を暴きたいと執拗に仕掛ける。
愛は常に老若男女に対して親身で、献身的に接していた。
忖度!セクハラ!経歴詐称?真実はどこに?!
愛はとにかく真っ直ぐだった。
取材を通して、村上の心にはいつしか変化が表れる。
真っ直ぐな人間を前に、村上は何を見たのか。
そして愛は、本当はどんな人間なのか……。

川村ゆきえ 青柳尊哉
聡太郎 内藤忠司 大桃美代子 真中乃亜 堰沢結衣
城之内正明・鈴木トシアキ・高崎佳代・青山マリア・片山享・沖正人・山本真由・清野りれ・椋田涼・中村史彦・廣川真菜美・高橋美波・さいださだこ・わかばかなめ・佐藤ザンス・雑賀克郎・山崎和哉・宮崎恵治・高田舟・双松桃子
川口和宥・塩田将大・志城璃磨・一之瀬友美

企画・監督・脚本・編集:五藤利弘  エグゼクティブプロデューサー:岡田政和 
プロデューサー:伍藤斗吾  協力プロデューサー:城之内景子・小林良二・狩野善則
撮影監督:藍河兼一  録音:吉方淳二・廣木邦人  整音:宋晋瑞 音楽:松本龍之介
ヘアメイク:岩橋奈津子  制作担当:谷口昭仁  助監督:森山茂雄 
主題歌:「デクノボー」秀吉(sirosiba record.)作詞・作曲 柿澤秀吉
協力:取手市・取手市フィルムコミッション・Yプロダクション・株式会社シャイン
制作プロダクション:One Scene    企画協力:有限会社ブレス   
配給・宣伝:渋谷プロダクション   ©映画「美しすぎる議員」製作委員会
製作:映画「美しすぎる議員」製作委員会(エニシムホールディングス株式会社・One Scene)
公式サイト:http://utsukushisugirugiin.com 公式Twitter:@utsukushisugir2