「大沢クンは大変でしたよねー。香港の芸能マスコミに比べたら、日本なんか全然たいしたことありませんよぉ(笑)」。こう語るのはスタンリー・クワン監督「異邦人たち」に出演した桃井かおりさん。日本勢から大沢たかおに桃井かおり、香港からミシェル・リー、台湾からスー・チーとスターの競演も話題の本作ですがひと足早くTOKYO FILMeXで上映となりました。銀座ル・テアトルは朝から行列、200枚の整理券を発行したとか、しないとか。待ち人を作った原因と思われる大沢たかお、桃井かおりのトークは軽く、顧客満足度の高い(?)舞台挨拶になったのではないでしょうか。ところで、大沢くんは何がそんなに大変だったのでしょうかね。



「異邦人たち」は伝染病発生で封鎖される島を縦軸に、国籍ばらばらの男女が織り成すドラマを横軸においたもの。夢か、現実か、摩訶不思議な映像世界も魅力になっている本作ですが。「去年香港で3−4ヶ月かけて撮って…。夕方5時くらいに集合して撮影は朝にかけて(笑)。でも、すごく思い入れの強い作品ですね」(大沢たかお)。若い頃の(?)桃井かおりファンだったというクワン監督以下、香港スタッフに囲まれて「なんだか、よくわかんないうちに香港に行っていた、という感じなんですけど(笑)。現場で生まれてくるパワーがすごいんですね。日本だと女優が演出なんか考えるなって雰囲気がありますけど、意見交換もすごく良く出来ました。向いてるなって思う(笑)」(桃井かおり)。昼夜逆転の生活もなんのその、香港の食事はおいしく大満足の撮影だったようで。ただし、大沢たかおのマスコミ攻撃はすごかったとか。
「『この中でどの女優が好きですか?』なんてことを聞いてくるんですよ。でも、絶対に答えなかった(笑)」(大沢)。「答えたら次の日の新聞にすごい見出しがつきますからね(笑)。そのウラで結婚しちゃってたりしたんですけど」(桃井)。
 21世紀、スターも映画も国籍の境はない!?そんな気配を強く感じされる「異邦人たち」は2001年新春第2弾渋谷シネパレスほかにて全国公開の予定です。
 
 

執筆者

寺島まりこ