望月六郎監督作品「弱（チンピラ）虫」初日舞台挨拶

初日の１１日は久々の秋晴れ。望月監督の「こんないい日に映画なぞを観てくれてありがとうございます」と、まっとうな挨拶で始まったものの、当日朝８時まで飲んでいたという田口トモロヲは、客席通路脇に向かって「そちらの女子高生の皆さん、オハヨウ！あれ、高校生じゃないの。女子従業員でした。すみませんでした！」といきなりハズす。”弱虫”と書いて”チンピラ”と読む本作品、ガタルカナル・タカは初日までそれを知らずにいたとも。「皆がチンピラ、チンピラ言うからさ、劇場間違えたかと思ったよ」。


怪しげな（！？）ルックスを監督に買われ、主演を張った北村一輝は「脚本を読んだとき、思わず”これでやるんですか”って聞き返しましたね。メリハリもない、主人公は何もしない、何も起こらない…」、ガダルカナル・タカに「おいおい、もうちょっといいこと喋れないのかぁ」とこづかれ、「いやいや、これからですから…えーと、どうしようかな。どうやって続けましょう（笑）。とにかく、監督を信じて演じてみて、こういうのもありかな、と思えた。群像劇ですね」。



壇上に華を添えたのは今回が女優デビューとなる宮前希依にベテランの星遙子。「芸名は監督が決めてくれました。中華料理屋で皆で飲んでいた時です（監督は”思いつきです”と横やり）。現場は緊張しましたけど、周囲のパワーに触発されましたね」（宮前希依）。美しく優しく包容力もありと全男性の理想とする女性を演じた星遙子は「どうしてもこの役が欲しかったんです。オーディションの時、ショートヘアに監督は難色をしめしたんですが”髪の毛、伸ばしますから”って言って。夜、結んだままベッドに入ったりもしたんですよ（笑）」。結局、撮影はウイッグでしたが、初日挨拶には肩まで伸びたストレートヘアがよく似合っていました。