これをキライな女の子はまずいないのではないか!?パワフルでハッピーな20世紀最後の”フラッシュダンス”こと「コヨーテ・アグリー」がいよいよ12月9日より丸の内ピカデリー2ほか全国ロードショー公開となります。29日にはホテルオークラで美しき女性バーテンダーを演じたタイラ・バンクス、イザベラ・マイコ、主人公ヴァイオレットの恋人を演じたアダム・ガルシアの来日記者会見を開催。実兄が沖縄に住んでいるタイラに、初来日ながら親しい友人が日本に住んでるアダム、やはり初来日ながらいっぺんで東京が気に入ってしまったというイザベラ。親日ムードで会見も楽しいものになりました。






夢を叶える女性たちを描いた「コヨーテ・アグリー」、ならば個人的な”夢”を尋ねてしまいたくなるも当然。予想通り、この質問は真っ先にあがりました。「自分の夢となると…うーん、なかなか思いつかない(笑)。大学に行って生物学の学位を取ることかな」(アダム・ガルシア)、「もう、夢は半分くらい叶ってるかも。だって女優になれたから(笑)。将来的に映画の製作にも関わってみたい」(イザベラ・マイコ)、

そして、トップモデルのオーラを漂わせながらタイラ・バンクスが言ったコメントはなんとも印象的。「夢はたくさんあるけれど、私の好みは結果的に”ほらね、あなた間違ってたわよ”って証明すること。モデルになろうとした時、『黒人はむつかしいんじゃない』とあらゆる人に言われました。でも、彼らに今言いたいのは”ほらね、間違ってたでしょ”ってこと(笑)。映画に出る時も『モデルあがりの女優は成功しない』といわれたけれど”ほらね”ってやっぱりいいたい。”ほらね、ほらね、間違ってたでしょ”と言いたい原動力が私のキャリアを築いてきた気がする」。歌うような、踊るようなメリハリの利いた話し方をする彼女は当初、「コヨーテ・アグリー」出演を断ったとか。理由はクラブバーゆえにアルコール(彼女はアルコールを飲まない)、ドラッグの匂いがしたから。”どんな役をやろうと、実生活とは関係ない”という母親の言葉に新しいキャリアをスタートさせた彼女ですが、余談ながら次回出演作はアル中の役らしいです。

さて、劇中、男のオークションと題し、カウンターでストリプティーズをやらされたアダム・ガルシア。本編では250ドルで競り落とされていましたのですが、実際のお値段はいかほどのものでしょう。「うーん、わからないよ(笑)。せいぜい5ドルくらいじゃないかなぁ」と大謙遜。5ドルなら1ダース分は欲しいところでしょう。ダンスはお手のもののガルシアですが、本番では「余りカッコ良くなりすぎないように、あの場になんとなくそぐわないような感じに」、気を使ったとか。イザベラ・マイコも実はダンスのプロ。「ただ、私がやってきたのはバレエとかそっちの方なので。カウンターの上で踊るなんてことも初めてでしたし。練習中に落としたボトルは数え切れません」。ボトルさばきをリサーチしようにも、現実には19歳の未成年でバーにすら入れなかった彼女、お疲れ様でした。

執筆者

寺島まりこ

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