「ウッチャンナンチャンのウリナリ!!」から飛び出した南々見組(南々見狂也、天山、ケディ)が世界一の映画大国インドに乗り込み1年余り。歌あり、恋あり、踊りあり、アクションありのスーパー・エンターテイメント・ムービー「ナトゥ 踊る!ニンジャ伝説」が遂に完成しました。12月23日の全国ロードショーに先駆け、5日、新宿ミラノ座で完成披露試写会&スペシャルイベントを開催。本作の振付師、ニル&バラほか50人のダンサーによるパフォーマンスに続き、大森一樹監督、南々見組、ビビアン・ス—、ヒロインのネハ・ドゥピアが舞台挨拶を行いました。

#司会の襟川クロさんは「ナトゥ 踊る!ニンジャ伝説」を「70本以上あるお正月映画のなか、最もユニークで最もバラエティに富んでいる体感ムービー」と称し、観客の期待はやおら高まります。舞台挨拶の前のダンスパフォーマンスはまさに体感。総勢50人近いダンサーが壇上のみならず、劇場脇右通路から中央、左通路に1㍍ごとに陣取り、インドスタイルダンスを披露してくれました。
 この日のミラノ座は後方に立ち見も出て、満員御礼。「(立っていても)あっという間に終わりますから」と嬉しさ半分、済まなさそうに断ったのが大森一樹監督。舞台挨拶では、参加予定の宍戸錠さんが現れないっ…のハプニングも起こりましたが、司会の機転と南々見狂也、天山らのテンポ良い会話で難なくクリアー(?)。撮影前に柔道初段を取り、50℃近い砂浜で裸足で踊るなど体を張ったエピソードも多い南々見。「映画にも出てくるんですけど、コブラとはもう会いたくないですねぇ。あれ、特殊効果じゃなくて本物なんですよ。向こうにとっては本物使うほうが安上がりですから(笑)」(南々見狂也)。劇中の黄色いサリーを召したビビアン・スーは、ニコニコ顔で「インド、死んでるの、通りにいっぱいあった」、“ダークな話題を出すな”と突っ込みを受けていました。南々見いわく“インドより幡ヶ谷が好きな”ニル&バラは「ベリーグッドムービー、あなたのシート、べリ—ハッピー」とわかりやすい英語とわかりにくい日本語を交えた挨拶を。そして、1000人のオーディションで選ばれたヒロインのネハ・ドゥピアはインドから来日。「監督もスタッフも共演者も全てがグレートでした。(これから映画を観る)皆さんよりも私のほうが楽しんじゃったかも」。挨拶も終了間際、地方のキャンペーンから戻ったケディが息を切らせて壇上へ。「靴下3まい、はいてるの」と言い出し、南々見組のほか2人は「舞台挨拶で靴下見せるな(怒)」。テレビまんまの挨拶となりました。

執筆者

寺島まりこ