彼が教えてくれたのは、今この瞬間、自分の才能を信じること
心揺さぶる少年たちの歌声
—それは一瞬の輝き。夢と感動の人間賛歌
厳しい生活環境下で生き抜いてきた少年が、突然の事故をきっかけに米国一のエリート少年合唱団を有する私立高に入学し、ベテラン合唱団団長と出会い、才能を開花させ、自身の人生を切り開いていく感動のドラマ。
13歳頃までの少年の歌声は、心を解き放ち大空に舞い上がるような高音域の妙がある。だが、その歌声は一瞬にして消え去る。子供時代の束の間の美しさと、時間の奥深い力を思い知らされるかのように。
これは、不屈の魂から生まれた、奇跡の物語。
また本作は、若い頃音楽を学んだ経験のあるダスティン・ホフマンの自伝的映画ともいえる。

ダスティン・ホフマン、キャシー・ベイツをはじめとする実力派と注目の若手俳優が共演!

ケヴィン・マクヘイル(ウーリー役)のインタビューが到着した。

$red Q:この役にどのようにアプローチしましたか? $

僕には姪や甥がたくさんいるんだ。“クールな叔父さん”が僕の自慢だ。だからそういうふうに考えた。そういう力関係ならわかるしね。楽しかったよ。子供たちはすごい才能の持ち主なんだ。





Q:ウーリーについて

僕が演じるウーリーと子供たちとの関係は、ほかの教師たちとは違う。年齢がずっと近いし、生真面目に教えようとはしていない。彼は子供たちに笑いと楽しい時間を提供したい。それに基礎を習う時はそんなに真剣じゃなくてもいい。でも進級するごとに、もっと真剣に学び、もっとプロ意識を高めなくてはならない。そこが面白い。僕はある意味間抜けた教師だからね。

Q:指揮をする難しさについて

指揮を習うのは怖かった。概要だけ習って、実際に本当のアメリカ少年合唱団を指揮したんだ。とても怖かった。ダスティンとエディと僕はビクビクしていたよ。でもあの二人がビクついたら、僕はどうすればいいんだ?

Q:アメリカ少年合唱団について

あんなにプロフェッショナルな子供たちは初めて見たよ。僕があの年齢の頃は、もっとひどかった。どうしたらあんなにできるのか。彼ら全員上品にうなずき、無駄口をきかず、長時間立っていられる。最高の子供と共演できてとても楽しかったよ。

Q:フランソワ・ジラール監督との仕事について

フランソワは狂気の天才だ。ダスティン・ホフマンの言葉を盗むわけじゃなくて、称賛しているから例えるだけだからね。シーンをやっていた時、ダスティンが「いいね、彼の演出法はいい。だって色を重ねるから」と言った。フランソワは、どのシーンでも、一つのやり方をしない。誰かに即興や何か違うことをするアイデアがあれば、彼は全部受け入れる。だからどのテイクも僕たちは何か違うことをして、できるだけリアルにし、キャラクターならどうするかを考える。脚本にないことでも、「これをやろう、あれをやろう、カメラを動かそう」と言う。彼はシーンに出来る限り本物の命を吹き込みたいんだ。

Q:さらにフランソワ・ジラール監督について

とても情熱的だ。毎日、どんなに些細なシーンでも、1ショットでも、彼はとても大事にする。それが全員に伝染する。素晴らしい仕事の仕方だ。

Q:キャストとの共演について

ダスティン・ホフマンやキャシー・ベイツやエディ・イザードとの共演は夢のようだ。鳥肌が立つよ。現場ではクールに演じようとしたけど、できっこないよ。みんなを騙して大人ぶってる高校生みたいに感じる。どうしてこんなことになったのか。僕の人生で一番超現実的な経験なんだ。

執筆者

Yasuhiro Togawa

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