江口洋介&蒼井優初共演、『60 歳のラブレター』『白夜行』の俊英・深川栄洋監督最新作として注目を集める『洋菓子店コアンドル』。悲しい過去を秘めた元・伝説のパティシ
エ十村(江口洋介)と、恋人を追って上京してきたケーキ屋の娘なつめ(蒼井優)。二人が出会った街角の洋菓子店には、美味しいケーキとたくさんの人生に溢れていた——
この冬、幸せのひとくちに心が温まるビター&スイートな感動作。
2 月11 日(金・祝)全国ロードショーとなります。

本作の主題歌には、デビュー前の無銘の新人シンガーソングライター“ももちひろこ”の楽曲「明日、キミと手をつなぐよ」(2 月9 日発売)が大抜擢されました。ももちひろこは本作の主演・蒼井優と同郷の福岡出身、現在も在住で福岡市内のストリート、カフェ、ライブハウスで活動する22 歳の新人シンガーソングライター。今回、映画公開を前に、同世代・同郷の2 人の対談が実現。この楽曲でメジャーデビューとなる、ももちひろこは初めは緊張しきりでしたが、蒼井優にリードされ、映画や音楽の話題はもちろん、話は盛り上がり2 人の地元福岡トークに。福岡出身の女性の共通点とは?!ここでしか聞けない本音トークも飛び出し、非常に盛り上がる対談となりました。

#——まずは蒼井さん、主題歌を聞いてみていかがでしたか。
蒼井:ご本人を前に感想を言うのも失礼な話かもしれないのですが、『洋菓子店コアンドル』という映画にすごくぴったりだと思いました。すーっと映画に寄り添って下さっていて、主題歌が流れはじめたときと流れる前の境が気にならないような。でもエンディングに向けて登場人物たちのその後についてわくわくさせてくれるような感じもあって、ひとつの映画としてきれいにラッピングしていただいいてよかったと思いました。

ももち:ありがとうございます。

——ももちさんは映画をご覧になってから歌詞を書き下ろしたんですよね。
ももち:江口洋介さんが演じていた役柄が、私がオーディションに落ち続けていた頃の自分と重なって、蒼井さんが演じていた“なつめ”は私の幼なじみの子と似ていたんです。ガンガン言うところとかが(笑)。オーディションに落ち続けていた頃の私にその子が「逃げてるだけでしょ。逃げるな!」って怒ってくれたのですが、そこが映画のなかで“なつめ”が「逃げないでください!」って言うところに重なって。そこからとっか
かりができて、歌詞ができていきました。だから蒼井さんの感想はすごくうれしいです。

——歌詞のなかでも特に思い入れの強いところはありますか。
ももち:「きっと幸せになれる」というキャッチフレーズが映画についていたので、幸せって一体何なんだろうって考えてみたときに、自分を思ってくれる大事な人を自分もちゃんと思いながら、手をつないで歩いていくことかなと思ったんです。そこから「指先にしあわせを込めて 明日、キミと手をつなぐよ」という歌詞が浮かびました。

——おふたりが最近、幸せを感じた瞬間は?
蒼井:私、しょっちゅう幸せを感じてるんです(笑)本当にここ2、3年すごくいい出会いばかりで、そういう人たちと時間があるときはごはんを食べたり、友だちのお店に遊びに行ったり、旅行に行ったり、毎日楽しいですね。みんなと一緒にものを作っていることも、話をすることも楽しいので、本当に恵まれているなぁと思います。ももちさんはどうですか?

ももち:私は今までひとりでストリートで活動していたので、みんなで作品を作るということに幸せを感じています。気持ちを共有できる空間にいられることが幸せです。

蒼井:いいねいいねって言い合うだけではなくて、お互いに厳しい面も持ちながらものを作っていける関係は理想的ですよね。強い意志を持っている人が周りにいると、自分もより強くなれるし、人と人が一緒にいる意味がちゃんとあるなって、最近すごく思います。……って、最近行ったお寿司屋さんのトイレに書いてありました(笑)。そういうことを友だちと話しているときにトイレに行ったらちょうどよくあったんです(笑)。
店主の方が書いたらしいです。

ここで話は2 人の出身地である福岡トークに。東京に出てきた頃は戸惑うことも多かったが、自分の意識を変えたら東京も福岡と同じように温かい人がたくさんいることに気づけたという蒼井。ももちは福岡との違いとして「歩くスピードが速くてみんな忙しそう」との感想を抱いた様子。
同郷・同世代の女性としての本音トークが繰り広げられた。

——福岡の女性の気質に共通点はありますか。
ももち:強い女性が多いと思います。

蒼井:福岡の女性って三歩下がって男の人をたてる、というイメージもあると思うのですが、実は後ろに下がるというよりも……、

ももち:ガッツがあって自分を持っている人が多いですよね。

蒼井:そうそう! 私の周りも折れない人が多いです(笑)。これ!っていうものに対して突き進む力がある人が多いですよね、九州の女性には。
人の意見を聞かないわけではないけど、「でも私はこう思う」っていうディスカッションが九州出身者同士だとできるような気がします。

ももち:私も自分のことを頑固だと思います(笑)。

蒼井:私も頑固だと思います。そう見えなさそうだけど頑固、っていう人が多いですよね。

同郷として意気投合した二人は対談終了後も地元トークで盛り上がっていました。
この2人のインタビューの全文は2/9(水)よりももちひろこオフィシャルHPでUPされています。

執筆者

Naomi Kanno

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